2007/11/13

サカゲー、その来し方行く末






これまで、サカゲーの世界ではウイニングイレブン(以下WE)シリーズが唯一にして最善の選択肢だった時代が長く続いていた。しかし、FIFAシリーズ最新作のFIFA08がそのクオリティを一気に上げてきた*1。できる方はぜひ体験版をやってみてほしい。過去のFIFAシリーズを知っていればいるほど衝撃は大きい。WE2008体験版の出来がイマイチ(というのが言い過ぎなら想像できる範囲内の出来だった、でも可)だっただけに、「今回はFIFAかな」という声も聞く。俺なんかFIFA08日本語版なんか待ってられんのでアジア版購入しちまったぜ、わははは。


以下、どちらかといえば洋モノ好きの雑感をば。結論とか別にないので期待しないように。

FIFAはいわずと知れた洋ゲーだが、そのよい面が完全に出たのが今作であるように思う。おそらく、理想とするところはシリーズを通してやたら高いところにあったのだろう。すくなくともマシンスペックだの何だのは度外視していたのではないか。しかし、これまではその理想に遠く及ばず、かと言ってできる範囲内でバランスよく作り込む、という作業も行っていなかったため「クソゲー」の一言で片付けられてしまう程度の出来でしかなかった*2。また、このような状況もあって毎回毎回コア部分にがっつり変更*3を加えるため、作品ごとに別の不具合であったりハメ技であったりが存在するという、一言でいえば残念な状況であった。それが今回、目立った穴もなく、選手たちは各ポジションで「らしい」動きをし、グラフィックやサウンドはスタジアムの雰囲気を十分に再現、さらにパッチによって、ほぼストレスレスな5vs5対戦の実現にまで至っている。正直、この楽しさは異次元。ニコニコ動画で5vs5対戦の模様がアップされているので見てもらえるとわかるが、サッカー好きでこの魅力に抗える奴はそういないんじゃないだろうか。


一方、WEはというと、その時点で実現できる現実的な範囲に絞って「高品質」なものを提供してきていた。いや、実際には最初の数作はFIFAに負けないほどの「クソゲー」だったが、PS1時代で既にその状況は脱していた。そしてそれ以降は、あくまで前回作への足し算でシリーズを重ねているのではないか。結果として、コア部分に関しては「枯れて」おり、シリーズのファンにとっては安心して続編を購入できる反面、変化を恐れる、というか代わり映えしない出来、ととらえることもできる。Wiiで開発中のものに関してはかなり実験的な作品になりそうだが、これはある意味特殊な土壌ゆえに可能となったことだろう。


とまぁ、ここにいたって両者の差は「好み」に収斂する程度にまで縮まったと思う。で、今後どちらに期待する?と聞かれたら自分は迷うことなくFIFAシリーズだと答える。WEはたとえ売上が激減したとしても、その路線を大幅に変えることはない、というかできないんじゃないだろうか。もちろん、FIFAシリーズの場合次回作がとんでもない地雷と化す可能性も決して小さくはないわけだが(笑)


あと、上記のような傾向は、GTとForzaの関係にもちょっと言えるような気がしている。ただ、Forzaは前作も非常によくできていたし、正直FIFAと比べるのは失礼だと思うけど、GTはWEと同じ空気を感じる。




*1:あ、初期のFIFAやって地雷認定して以来、FIFA08までプレイしていないので実際のところ徐々によくなってきたのかもしれん


*2:もちろん、それでもその理想に共感したり、希望を見出していた人からは一定の支持を得てはいたが


*3:つかリライトだと思う…





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