2009/03/30

きみとぼくと立体。



前エントリに飯野氏本人からコメントがあって軽くビビるが(わざわざありがとうございます)、そんなことは気にしないそぶりで書いてやる。


とりあえずレベル2までクリア。いや、これはたのしいぞ。前エントリに書いたように、ロジカルに難易度が上がっていくというより、制限時間が短くなったり色々な縛り(さまざまな特性を持ったキューブが出現したり、「シロニンゲ」なるイレギュラーな存在が生まれたり…この調子だと、この先もいろいろ仕掛けてありそうだ)が加わることで難易度を上げていくゲームだった。


やぁ、これよくできてるわ。うまくハマると,完璧にバランスのとれた2点にニンゲを投入→こいつらが動きだす前に次の2点(これもバランスが取れた2点)に投入、ってのをクリアまで続けられる…ことはほとんどないのだけど(笑)。でも、それに近い形でクリアできたときは脳汁がいい感じに分泌される。ただ、ゲームとしてタイムアタック的な要素はほぼ無視されており、タイマは単に時間制限としてしか機能していない。重要なのはニンゲのバランスをちゃんととってできるだけ多くのニンゲを終了時に残すことなので、遊び方もそれに合わせて考える必要がある。クリアだけなら力押しでも何とかなっているが…それに、今後より難しくなってくると制限時間も短くなり、おそらくはRTS的な忙しさになることが予想できるので、それはそれでおれには高いハードルかもしれない。


そういえば、飯野賢治氏本人のインタビューがあったのでリンクしておく。


Game Developers Conference 2009現地レポート-GAME Watch


これを読むと、おれはいい感じで開発コンセプト通りに楽しめているなぁ、という感じを受けた。


ただ、気になる点もないではない。




  • クリア後キューブが追加されるあたりの演出がかったるくなってくる。

  • 視点の回転が90度単位なので、たまにニンゲを置きたい場所に置きづらいことがある。


とはいえ、前者は「あの程度のデモ飛ばしてカリカリやるゲームじゃない」と言えばその通りだし、後者も大した問題ではない。wiiゲーの常で、プレイ動画見てるだけではなかなか面白さが伝わらないとおもう*1ので、とりあえずwiiを持っていて、最近やるもんねぇなぁ、ってひとは落としてみるとよいよ。これで1000円なら安いものだ、とおれはおもう。




*1:つか、そもそもおれは動画だけ見てゲームを評価する奴は信用しない。ゲームの「手触り」って大事だよね?





2009/03/28

FIFA 09



おれ的に次世代機では最高のサカゲーだとおもっている FIFA 09 だが、先日 DLC で Ultimate Team Mode なる新しいモードが追加された。簡単に説明すると、通常のモードにトレーディングカードゲームの要素を加えたものだ。リーグ戦を戦いつづけるとかそういう感じではなく、淡々と試合→カード購入を繰り返すだけ、と言えなくもないのだが、これが楽しい。ゲーセンのWCCFでもおもったが、カードパックを開ける楽しみってのは実に麻薬的だ。


カードパックには 12 枚のカードが入っており、購入するには試合することで得られる coin を用いるが、ゲイツポイントでも買えるので、強力な選手を揃えるだけならそんなに苦労しない。しかし、チームを表すパラメータとして、スターティングメンバーそれぞれの得意とするポジション、フォーメーションや、ポジションごとの選手国籍、監督の能力などによって上下する chemistry というパラメータがある。要はチームとしてどれだけ機能するか、を表わしているのだけど、これが試合中の選手の動きにかなり影響していくる。二線級の選手ばかりだけど高い chemistry のチームの方が、一流選手ぞろいだけど低い chemistry のチームより強かったりする。


で、選手たちはカード化されているのだが、その能力によって Bronze, Silver, Gold にわけられており、それぞれに対応したカードパックが売られている。前述の通りカードパックはゲイツポイントでも買えるのだが、この価格設定がなかなか絶妙。Bronze, Silver, Gold パックがそれぞれ 20, 40, 80 ゲイツと、足を踏み外しやすい価格なのだ。いやぁ、これは罠だよ、罠。懸命に自重せねば、と自分に言い聞かせるおれ。まぁ、ちょっとゲイツポイント使用前提のバランスな気もしないでもないが…


と、こんな感じでおれはかなり楽しんでいるんだが、このゲームには問題もある。





バグが多い。




ホントね。ふざけんな、ってくらいテキトーな作り。文字化け上等*1、サーバはしょっちゅう応答不能、作ったキャラがときどき消えたように見える、トレード機能の検索機能がクソ…と、挙げていったらキリがない。公式フォーラムでのこれを見てもらえばわかる通り、真面目に対応しているのは感心するんだけど、製品のクオリティとしてはメチャクチャだ。「これだから洋ゲーは」なんていう台詞が久々にハマるくらいにひどい。


まぁ、基本的には楽しめているし、発売後しばらく経ったゲームに対してこれだけ大掛かりなモード追加をやってくれるあたりは素直に支持したいなぁ。がんばれ EA Canada ってことで。




*1:日本語が化けるんじゃなくて、ラテン文字以外の文字が含まれると化ける場合があるっぽい。つか、おれはアジア版でプレイしているので日本語云々はよくわからん





きみとぼくと立体。



きみとぼくと立体。


昨日、ほとんど前触れなしにリリースされたこのゲーム、正直苦手なパズルゲーなんだけど妙にいい感じ。ゲーム内容をおおざっぱに言うと「画面中にぷかぷか浮いた立方体に人間(ゲーム中ではニンゲと呼ばれる)をバランスを崩さないように置いていく」ゲームだ。置いた結果アンバランスになると当然立方体は傾き、その上に乗っているニンゲもバランスを崩す。放っておくと立方体から落ちてしまうので、そうならないようにニンゲを投入してやる必要がある。ただ、タチの悪いことにニンゲは安定した状態だと勝手に歩きまわるので、それが原因で予想外なことも起こりうる。時には落ちそうなニンゲを別のニンゲが助けたりもするので、悪いことばかりではない(らしい)。


と、そんな感じで置いたニンゲの数が目標値に達すると「ジャッジ」と呼ばれるフェイズに入り、3カウントの間維持できればクリアとなる。すると元の立方体に繋がる形で立方体が1つ増えていき…これを6回繰り返してレベルクリア、てな感じ。公式サイトを見てもらえばだいたいの感じは掴めるはず。


操作は「wiiリモコンを上下に2回振ってニンゲ準備(リモコンの中に生まれる、という設定)」「立方体上の2点をポイントして選択(ニンゲは同時に2人配置する)」「wiiリモコンを振り下ろしてニンゲを投げいれる」という、かなり直感的なインターフェイスになっている。wiiリモコンのモーションセンスをおおざっぱな機能にしたつかっていないのはいい。あのモーションセンスは精度がかなり低いので、このくらいの割り切りにしておかないとストレスにしかならない。


とまぁ、ルールは簡単なのだが、やってみるとかなり楽しい。非常にシンプルで、気軽にプレイできるのだけど、いい意味で思い通りにならないことが多々ある。というのも、立方体が増えてくると重心が直感的にはわからなくなってくるので、普通にバランスした(とおれが思いこんでいる)位置にニンゲを投げたらバランス崩れまくったり。で、あわてて後続を投入しようとするんだけど、変な場所に投げ入れちゃってさらに悪化、おれパニック、みたいなことがよくあった。


グラフィックデザインはミニマルな感じで、音とのシンクロなど、演出に Rez の影響もあるのかなぁと思わされるところもある。このあたりを含め、全体に「気持ちよさ」を感じさせるプレイ感覚を提供したいのだろうなぁ。また、レベルクリアするとそれまで落ちずに残ったニンゲたちが白い鳩になって飛んでいくという、ちょっと怖い感じの演出もある。BGMもアンビエントっぽいもので、この雰囲気によくはまっている…と、ここまで書いておもったが、これ、一昔前ならSCEからリリースされそうなゲームだなぁ。ただ、パズルとして極まった出来かどうかはおれには判断できない。ロジカルに困難さが増していくっつータイプではない、かな。


で、このゲーム。あの飯野賢治が絡んでいるらしい。飯野といえば、おれは「エネミーゼロ」で煮え湯を飲まされた記憶しかない。何のことはない、その難易度に全く歯が立たなかっただけだ。おれは自分に「あれは理不尽なだけだ。ゲームとして面白ければもっと本気でプレイしたんだ」と言い聞かせているが、クリアできなかった事実に変わりはないわけで。今回は、まるで毛色の違うゲームではあるけれども、ぜひオールクリアしてやりたいな。


そういや、彼はiPhoneアプリでもミニマル風味のゲームを出していた。おれのiPod touchは容量いっぱいいっぱいでもう何も入れる余地はないのだけど、何か消して入れてみようかな。





2009/03/13

Tom Clancy’s H.A.W.X.



知らんうちにデモ版が来ていた、つってももう1ヶ月以上前に来ていたっぽいが、まぁそれはそれ。とりあえずプレイしてみる。



……


………


だめだ、おれにゃ合わねぇ。期待外れもいいところだ。このジャンルは好きだが、これはAC6はおろかOverGと比べてもダメだ。




  • グラフィックはまぁ普通


    • 一応60fps出てるっぽいが、旋回すると一瞬ひっかかる感じになる。これはかなりストレス。

    • 表示オブジェクトが多いときのコマ落ちも比較的多め。


      • このへんは「体験版だから」かもしれんが、ネガティブイメージを与えるような体験版を出してどうする…





  • システムはある一点においてそびえたつクソ


    • 以下、ショックが大きいので雑な記述になっている。

    • 自機の操作にはアシストONとOFFの二種類あり(これは普通)、プレイ中にワンアクションで切り替えられるのだが(これはいいアイデア)、アシストOFFにすると三人称視点を強制される(まさに悪夢)


      • 三人称視点といってもただの三人称視点じゃない。端的に言うと、画面の向こうの空間を飛行するラジコンを操作する視点だ。


        • ありえねぇ…しかもこれ強制なんだぜ…

        • 単純に操作しづらい、以外にも「視点が遠すぎて機体の向きすら掴みづらい」「臨場感皆無」など、欠点を挙げていけばキリがない。



      • ならアシストONのままやりゃいいじゃね?という疑問がわくが、ONでは機動性に大きな制約が加わる。体験版での敵機の機動性などからすると、対空戦闘はアシストOFF前提で設計されているように思える。



    • 大雑把に言うと「機動性が変化する」モード選択に「視点の選択」をリンクさせる仕様だってことだ。




とにかく「アシストOFF時は強制三人称」という仕様が全てを台無しにしている、というのがおれの印象。三人称視点が肌に合うひとがいるだろうことは否定しない。しないが、なぜ「強制」する?バカか…英語圏の連中もこれに不満を持つ層は一定数いるようで、対する開発側の見解がUbisoft - Page Not Foundにある。ちょっと訳してみる。









(snip)





われわれの「アシストOFF」モードはこれまでのフライトコンバットゲームとは全く異なるゲームプレイスタイルを提供します。このドッグファイトカメラは、この新しいスタイルをサポートできる唯一のカメラです。「アシストOFF」モードでわれわれが実装したいフィーチャーのいくつかは、「ドッグファイトカメラ」を通してしか提供できないものです。





・ターゲットと自機の両方を同時に見ることができる。これにより、敵機の起動を予期し素早く反応することができる


・飛来するミサイルが自機へアプローチする様子を見ることができる。そのため、プレイヤーはミサイルの到達時間を見積り、いつ対応が必要なのかを正確に判断できる


・自機の全ての動きを見ることができる。これは、他のフライトコンバットゲームでは決して見られなかった急激な機動を実行可能とする唯一の方法である





これが、なぜドッグファイトカメラが現状「アシストOFF」モードの唯一のカメラであり、今後もそうであろう理由です。このカメラは本ゲームデザインのコアであり、ゲーム体験を作りあげる本質的な部分なのです。




これらは、あなたが実際にゲームをプレイしてみればはるかに明確となるでしょう。ちょっと前にこれをプレイした GameSpyの連中のように:「空戦に対するHAWX'sのシネマティックなアプローチは、最初は手ごわいかもしれませんが、このモードでほんの数分飛べば手玉に取ることができるでしょう*1





とにかく、これから数週のうちにはデモがリリースされるので、あなたは自身で体験し、自身の意見を持つことができるでしょう。





(snip)








これに反論することは容易だが*2、いまさら言ったところで意味がない。これだけの思い入れが彼らにはあるのだから。


ちなみに、元記事には結構なコメントがついており、その多くは「そうは言っても通常視点がいいよ」というものだったりする。また、公式掲示板でも同じような意見が多い。もちろん、これを評価しているひともいる。まぁ、プレイヤーの言うがままにしたゲームは大抵失敗するものだし、開発者の拘りも重要だが、これはちょっと…とはいえ、あっさり発売日買いするかもしれんがね :p




*1:ここ超適当。原文は「you could be juking and jiving with the best of them」


*2:すくなくとも、ここに挙げられた3点は全てコックピット視点でも問題がない、ということは言えるし、体験版では「その唯一のカメラが思ったようなアングルにならない」など、このメリット以上のデメリットを感じる。というか、メリットを享受できるレベルに達していない





2009/03/07

諸君 私はJリーグが好きだ



あまりにすばらしいのでコピペ。諸君 私はJリーグが好きだより…






諸君 私はJリーグが好きだ


諸君 私はJリーグが好きだ


諸君 私はJリーグが大好きだ





まだ肌寒い3月の開幕戦が好きだ


桜の花を愛でながら観る春の試合が好きだ


破竹の連勝が好きだ


ゴールデンウィークの連戦が好きだ


サポーターが仕掛けるネタ合戦が好きだ


梅雨に凍えながら叫ぶゲームが好きだ


泥沼の連敗が好きだ


因縁渦巻くダービーマッチが好きだ


蒸し暑い夏の夜にビールを呑みながら戦うサポーターが好きだ


優勝・中位・残留の目標が明らかになる秋の試合が好きだ


フラストレーションの溜まる引き分け続きの試合が好きだ


絶望と希望が交錯する崖っぷち残留争いが好きだ


ここ一番でたくさんの客が入る優勝決定戦が好きだ





羊ケ丘で 天童で 泉中央で 笠松で カシマで グリスタで 敷島で 日立台で 蘇我で


浦和御園で 大宮で 飛田給で 等々力で 小机で 三ツ沢で 大原で 清五郎で 小瀬で


日本平で 磐田で 瑞穂で 長良川で 南中田で 西京極で 長居で 万博で ホムスタで


桃スタで ビッグアーチで 大塚で ニンスタで 博多の森で ベアスタで 九石で KKウィングで





この日本中ありとあらゆる場所で行われるJリーグの試合が好きだ





開幕前の下馬評を覆して 予想だにしなかったチームが勝利を重ねるのが好きだ


どうせビギナーズラックだと高を括り 舐めてかかった相手が返り討ちに遭って動揺する時など心が躍る





高年俸で雇った桁外れの外人がチーム得点のほとんどを占めるのが好きだ


パス交換もなく自らドリブルで攻めあがって自分でゴールを決めてしまう時など胸がすくような気持ちだった





ずっと機を窺っていた控え選手が初登場の試合で チームの苦境を救う逆転弾をブチ込むのが好きだ


慣れないお立ち台で「これからも応援よろしくお願いします」とガチガチになって喋る時など 感動すら覚える





フロントのゴタゴタでチーム運営どころか 現場にまで動揺が広がるのが好きだ


シーズン中にもかかわらず社長交代を叫ぶサポーターに 震える手でトラメガ片手に説明する強化責任者も最高だ





哀れなケガ人だらけのチームが健気にもルーキーをかき集めて立ち上がってきたのを


主力メンバーを使ってチームのシステムごと木っ端微塵に粉砕したときなど絶頂すら覚える





11月になってもまだ残留が決まらない崖っぷちのチームが好きだ


そんな状況でもチームへの無償の愛を叫び続けるサポーターの声に報うことが出来ないのは とても悲しいものだ





優勝決定戦に敗れたチームが 水平射撃のようにピッチに斃れ伏すのが好きだ


喜びで満ち溢れた敵チームの優勝セレモニーをじっと目に焼き付けるのは屈辱の極みだ





諸君 私はJの試合を 最高に面白い試合を望んでいる


諸君 私と共に戦う全36チームのJリーグサポーターの諸君


君たちは一体何を望んでいる?





更なるチーム数の拡大、そしてJ3の創設を望むか?


情け容赦ない弾丸ツアーと共に国内 いや 遠く中東へのアウェイ遠征を望むか?


チームコールやチャントや野次 ゲートフラッグや横断幕やコレオグラフィの限りを尽くし


三千世界の敵チームを薙ぎ倒す嵐の様な試合を望むか?











           「Jリーグ! Jリーグ! Jリーグ!」








 


              よろしい ならば開幕だ











我々は寒空の下でスタジアムの開場を待ち 今や遅しと狂乱の渦へ飛び込まんとする一サポーターだ


だがこの2ヶ月の間 選手の様子が分からないまま耐え続けてきた我々にはただの試合ではもはや足りない!!





壮絶な声援を!!


一心不乱の大声援を!!





我々はたかだか一掲示板の住人 万人に足りない砂粒の群れでしかない


だが我々は誰よりも熱いチーム愛を持った熱烈なサポーターだと私は信じている


ならば我等はスタジアムを揺るがす大声援を選手に送る大集団となる





我々を忘却の彼方へと追いやり 野球ばかり放送しているマスコミ連中を叩き起こそう


我々の頭上から スタジアムの実情も知らず秋春制を叫ぶ協会を叩きのめそう


連中に本当のスポーツ観戦のやり方を思い出させてやる


連中に我々の思いを込めた声援の力を思い出させてやる





既存の世界に暮らす奴等には想像もできない幸せな世界があることを思い出させてやる


数十万のスタジアムに集結するサポーターの戦闘団で


日本中を燃え上がらせてやる





Jリーグ事務局よりJ1・J2全36クラブ及びサッカーを愛する全ての人たちへ


目標 J1及びJ2リーグ開幕戦開場 全国18試合会場!!





2009年 第17回J1リーグ・第11回J2リーグ


SHOUT for SHOOT 限界を超えたその先の世界を見に行こう





征くぞ 諸君






やぁ、ヘルシングコピペで目から汗が出てくるとは…


てことで、Jヲタにとっちゃ待ちに待った開幕だ。潤沢な資金で補強したクラブのサポも、経営難で存続の危機にあるクラブのサポも、それぞれの思いを抱きつつ待ち焦がれた、その日がやってくる。

海外サッカー?ああ、楽しいね。興奮するよね。でも、あれはどこまで行っても「かれら」のもの。「おれたち」のものじゃない。レベルが低くて見てられねぇ?「ORANGE」全巻買って3回通読してこい。「GIANT KILLING」でもいいぞ。もし、すこしでも興味があるのならぜひ、近くのスタジアムに足を運んでみてほしい。どのクラブの試合でもいい。そこには、深夜のTV観戦では得られないものがきっとあるから。*1


さぁ、はじまるぞ。




*1:つか言ってる本人が生観戦頻度落ちまくっていることは全力で無視すること。





2009/03/04

RACE PRO



ここ2日ほど、フレとマルチをやってみた。いやぁ、おもしろいね。収録サーキットがForza2とあまり被らない(ロードアメリカとラグナセカだけ?)ので実に新鮮。挙動にそれほど大きな隔りがないので、並行してやってもさほど影響がないのもいい。面白かったのが、Forza2で比較的得意としていたラグナセカをRACE PROでも割と速く走れたこと。FDスキーとしては実に喜ばしい(笑)。で、おもったことを。




  • フリープラクティスがよい


    • とりあえず人数揃うまでだらだら走って待ったりできる。なぜTurn10の連中は(あれだけの拘りを持ちながら)こういう発想ができなかったのか、と思う。



  • ネットコードはあまりよろしくない、かもしれない


    • 接近戦になると、相手の車が微妙に振動しているのがわかったりする。動き補償をあまり行っていないのかもしれない。

    • もしかすると、これも後述のバグの一部かもしれん。




そういえば、雨のマカオで走ったとき、ちゃんとワイパーが動いているのに驚いた。やぁ、車内視点なんて久々だし…フロントを叩く水滴の表現がなかなかよろしい。予選のときには見づらくて困ったくらい。こういうのはForza2ではあまりなかった臨場感を出すのに一役買っている。


で、そのマルチで選択できる車を増やすためプレイ中のキャリアモード。中盤にさしかかったところで心が折れそうになっている。己への縛りとして、原則シム系のゲームは最高難易度でプレイする、と決めているのだが…でもこれ、難易度は敵AIに影響しないのかな?


しかし、当初の想像以上に面白い反面、ムカつくくらい出来の悪いところも目についてきた。たとえば、




  • セッティング周りのわかりづらさ


    • セッティングそのものではない。たとえば、セッティングを調整した際、必ずセーブしなければ反映されない(ように見える)。こっちはちょっと調整して走って、ってのを繰り返したいだけなのに…

    • しかもセーブ時、同名でセーブすると上書きされるのではなく、それぞれ別のものとして保存される。10:00保存のa、12:00保存のaみたいなことになるわけ。

    • そのうえゲーム内から削除するインターフェイスが存在しない(たぶん)。なので、Xbox360側で削除することになるのだが、この時は保存日時が出ない。上の例で言うと「a」というファイルが2つ存在するように見える。さて、どっちが目的の「a」なのでしょうか?



  • 敵車AI


    • バカ。

    • タイム的には速いのだが、突発的な事象にまるで対応できておらず「走行ライン表示にして、それをなぞることにひたすら集中しているひと」みたいな雰囲気。平気でひとのケツつっついて回したりするし。

    • あとこれは未確認だが、どうも従っている物理法則がプレイヤーとは違っているのでは?と接触時の挙動を見てちょっと思っている。

    • あ、でもAI車もちゃんとペナルティくらうっぽい。




などなど…あと、ちょっとバグがあるね。開発側が認識しているものとして挙げているのは、




  • マルチプレイで切断される

  • ランキングにありえないタイムが記録されている(チートじゃないらしい)*1

  • プログラムの動作が不安定


くらいだけど、他にも「Replay Theaterで再生しようとするとフリーズする(公式フォーラムにも投稿があった)」なんてのもある。minor bugといえばそうかもしれないし、アップデートで対応してくれるのならさほど気にはならないが、ねぇ。




*1:や、チートもあるかもしれんがね





PS3と心中する気かストリンガー卿



と一瞬思ったのだけど…


PS中心にネットサービス強化…ソニー・ストリンガー会長 : ニュース : ネット&デジタル : YOMIURI ONLINE(読売新聞)


考えたら、もうこのくらいしか残されてないのかな。でも、


「われわれは開発者が望むようなプログラムしやすいコンソールは供給しない。なぜなら、『プログラムしやすい』ということは、ハードウェアの可能性を誰でも引き出せてしまうことを意味するからだ。もしそうなら、残りの9年半、あなたは何をするんだ?」


とか言えちゃう人間をソフト部門のトップに残すのは致命的な結果をうむかもしれないよ。これ、1ファンの戯言じゃないんだぜ…それに、これまでさんざんソフトを軽視して痛い目にあってきたのに今更?内製なんてもう無理でしょ?ともおもう。


ま、とりあえずおれが何を言いたいのか、というと「ICOはまだか?」ということだ、うん。





2009/03/01

RACE PRO



先日の日記で「それほどシビアじゃない」とかほざいてた記憶があるのだが、これは撤回させていただきたい。いやぁ、ジュニア・フォーミュラごときでわかったような口をきくもんじゃないねorz


で、どのへんでそう思ったのか、というと、実はブレーキングがForza2に比べてかなりシビア、というのがわかってきたから。Forza2はフルブレーキングでもロックさせない限り結構安定していたのだけど、RACE PROはかなり不安定になる。ブレーキ残してコーナーへ進入するのが結構難しい。反面、ロックは相当左トリガを引かない限りしない。Forza2の感覚でやってるとロックどころか全然踏めてなくて、やたら制動距離が長くなる状態に陥る。この辺はちょっと違和感が強いのでコントローラセッティングで調節したが…


あと、キャリアモードを進めないとマルチプレイで使用可能な車をアンロックできない、というのは意味不明。なんでこんな仕様にしたんだ?せめて各カテゴリ数台はデフォルトで使用可能にするべきだろう。仕方ないのでオン参戦は後回しにしてキャリアモードを進めているところ。難易度最高にしてやっているのだが、おれの腕だとちと辛い。


しかし、RACE PROのせいでSO4がほぼ積みゲー状態になってしまった。いやぁ、マズいぞ(笑)





RACE PRO



プレアジより購入。とりあえず動画を晒しておく。


【Xbox360】 Race Pro で Formula BMW


最初は微妙だと感じたが、それはForza2オプティマイズドなおれの脳がダメだっただけであって、慣れるにしたがって面白くなってきた。これはなかなかいいぞ…つってもまだ数時間しかプレイしていないが、いいとおもったところを。




  • レースの雰囲気としてはかなりよい


    • 予選とかちゃんとあるよ!みたいな。

    • 出走台数が多い。オフラインで同時16台。オンだと12台。

    • 有利になるようなショートカットを繰り返すとドライブスルーペナルティくらったりするw

    • ウェットコンディションが存在するのはとても嬉しい。ウォータースクリーンがぁ…ってほどではないが。



  • エンジン音かっこいい


    • デフォルトだとデカい。家族持ちにゃデカい。焦る。



  • グラフィックも雰囲気はよし


    • 綺麗かっつーと微妙(後述)

    • コーナリング中の視点の揺れなど、臨場感は十分すぎるほどある



  • リプレイアングルが「レースを見せる」感じになっている


    • これはForza2があまりにひどかった、ともいえる。



  • セッティング項目が多い


    • 足回りは左右別々に弄れるし、項目自体も多め。


      • つかまだ全然把握してねぇ…



    • ただしパーツ交換はいっさいなし。タイヤも選べない。



  • 挙動は期待通り


    • 間違ってもPGR系のそれではないし、GRIDみたいな感じでもない。Forzaよりも破綻が急にくる感覚だが、これは対象がレース車両だと考えればそんなもんじゃなかろうか。その割に、そんなにシビアな感じでもない。


      • まぁ、車のことよくわかってないおれが言うことじゃねぇな…



    • しかし、接触にやたら強いのはなぜだろう…いちおう、がっつりやっちゃうと破損はするんだけど、ガシガシぶつかっても挙動への影響が小さい。相当な勢いでカマ掘っても平然と走ってたりするし、ましてやForza2でFR車乗ってるときのような「ちょっとケツつっつかれるとクルクル回る」ようなことはない。



  • AIはたぶんそれなりに賢い


    • キャリアモード序盤のAIははっきり言って遅い。

    • で、調子にのってWTCCでAI最強にしてやったら思いっきり置いてかれた件についてorz


      • そりゃ、コースアウトしまくってちゃねぇ…



    • 個性があるかどうかまではまだわからない




まぁ、全体としてForza2ほど「物理演算が全てを支配する」世界ではないように感じる。まぁ、そんなん狙ってないのかもしれないけど。もっとも、おれがまだ慣れていないからこう感じてしまうのかもしれず、現時点でも十分に「サーキット周回してるだけで楽しい」レベルだ。レースシムとしてはForza2よりも上なのではないか。Forzaの挙動が好きで、30fpsを許容できる(ここ重要、後述)ひとなら大丈夫だとおもう。


ただし、気になることがないわけじゃない。




  • プレイヤーに対するインフォメーションが薄い


    • Forza2との比較で考えたときに大きいのがこれ。

    • とくにタイヤ周りで、路面への接地状況が掴みづらい。


      • 最初はブレーキロックしてもいまいちわからなかった。

      • なによりもパッドの振動が「インフォメーションとしての体をなしていない」ようにおもう。

      • これ、ハンコンだとどうなんだろう。





  • 30fpsってのは非常に残念


    • グラフィックスに関しては、止め絵でみれば簡素ではあってもそんなひどいものじゃない。

    • が、動いていると粗が目立つ。とくにボディへの映り込みとか影の処理がイマイチ。

    • Forza2で常時60fpsに慣れてしまうと30fpsというのはかなり辛い。


      • 時速200kphで走っているとすると、30fpsでは1フレームで2m弱進むことになる。要は、かなりマクロなレベルで連続性が失われるということだ。

      • 実際、速度域が高めのカテゴリでは明らかに操作に影響する。





  • プレイ時の視点が…


    • ボンネット視点ではバックミラーが見えず、バンパー視点は本当にバンパーの高さになっていて低過ぎる


      • 車内視点でプレイしろ、という暗黙のメッセージか?






他にも、これがPCゲーならともかくコンシューマ機ゲーということを考えると、もうちょっとがんばってほしかったなぁ、という箇所もちらほら。たとえば、




  • もうちょっと盛り上げようって姿勢くらいあってもいいんじゃねぇの?


    • すべてにおいて淡々と進行する。PCでフライトシムやってたころを思い出すくらいのぶん投げっぷり。



  • デフォルトの音量設定がひどい


    • これはForza2にも共通するのだが、ちと方向性が違うかもしれない。RACE PROの場合、デフォルトの音量だと走行中ほとんどエンジン音しか聞こえない。



  • メニュー周りがおそろしくこなれてない。


    • メインメニューからして見通しが悪いし、セッティング画面もわかりづらい。




とか、挙げていけばきりがないが、それでもプレイしたくなるだけの魅力はあるとおもう。GRIDのレースっぽさに惹かれるんだけど、挙動がねぇ…ってひとには超おすすめ。