2007/12/28

GT5P



すげぇ限定されたごく一部で「書け、書くんだ」と言われたので書いてみるぜ、あのゲームの話。Forza2をいちいち引き合いに出す書き方になるし、割と長くなると思うので、それが嫌なひとは以下無視することを推奨。


で、だ…




  • 開発中まで情報は小出し。風呂敷だけは広く、広く。

  • 直前になって主要機能のひとつ*1を後日アップデートパッチで提供と発表。

  • その情報すらパッチリリースまでほぼ隠蔽。

  • 期日にパッチリリースするもあんまりな仕様*2にファン落胆。

  • 公式BBSでも妥当だと思われる批判も含め結構な書き込みが削除される(が、他機種を貶している書き込みは残っていたりする)。

プロローグとはいえ*3、ほぼフルプライスの製品でクローズドベータレベルのサービス提供ですか。えーと、とりあえずクズですねこれ作ってる会社。ほぼSCEファーストつってもいいんだし、資金ショート寸前ってわけじゃないだろうに完璧に売り逃げモードに見えますが…割に初動で動かなかったみたいだけど、どうすんのかねぇ。


GT5Pはちょっとしかさわったことないのだが、あの妙なスキール音と極端なノーズダイブでおなかいっぱい。プレイヤーへのインフォメーションも明らかに不足で、パッドでのプレイはForzaと比較しちゃいけない、くらいレベルが違う。グラフィックはたしかにきれいだなぁと思う。ただ、走ってるときはあまり意識しないな。風景に関しては思ったほど差がないからか。これ色合いの違いから受ける印象もかなりあるな。GTの方が色温度高めな感じかねぇ?で、たしかに車のモデリングはForzaより良いね。でもさ、ポリゴン数かけまくってるだけじゃん、とも思う。それで肝心の要素がオミットされたりしてちゃ話にならん。


何となく感じるのは、ポリフォニーのやってることって達人によるプラモデル作成とどう違うのか?ってこと。車体やたら作り込んだりして、話に聞くと車内はおろかエンジンルームまで作り込んだりしてるらしいけど、バカじゃねぇの、と。プラモデルだとそういうところに凝るのも理解できるのね。たとえボンネット接着しちゃってエンジンルームを見ることは金輪際なかったとしても。でも、そういうのって完全に自己満足の世界だよね、って話。ホントにそこまでやってるのかはわからないけど、この人らのこだわりは内に内に向かってるよね。


反面、Forza作ってるTurn10の連中は正しいかどうか別にして俺の好みど真ん中。収録する実在サーキットに計測に行って(これは別に珍しくない)、見た目だけじゃなくセクションによる路面μの差まで再現しようとしやがるバカな奴等だ。エンジン音なども実車から録音しているし、クラッシュ音を再現するために、実際に廃車をぶつけて録音するに至っては頭のネジがそもそもないんじゃないだろうか、とすら思う。Forza2の音周りはすさまじいことになっていて、これはバーチャル5.1chヘッドホンでも十分に体感できる。コーナリング中「どのタイヤが」限界超えてスキール音上げだしたかすら感知できるところまでいっている。

ちと話はそれるが、Forza2やっててすごいと思うのはプレイヤーに対する情報量が段違いに多いこと。微妙な車の状況などが視覚だったり聴覚だったり触覚といった形でプレイヤーに伝えられる。音周りもそうだし、トラクションのかかり方に対する振動なんかもそう。これはプレイアビリティをやたらを上げてくれる。俺は正直Forza2でセッティングの本当の意味を理解した気がする。セッティングを変えると挙動も変わり、挙動が変わればプレイヤーへのインフォメーションも変わる…といった感じでダイレクトに効果を知ることができるからだ。かつ、その挙動変化が理にかなっている*4というのも大きい。これらによって、俺みたいなど素人がセッティングの妙を楽しむ、まではいかなくともその広大な世界を垣間見る楽しみ方ができるようになった。


まぁ、どちらも「バカなこだわり」という意味では同じに見えるが、本質的に違う点がある。Turn10のこだわりは、上に書いたとおりそのままプレイ体験に直結している。路面μに関してはセブリングを走ってみれば一発でわかる。コンクリート板を敷き詰めたようなセクションではその継ぎ目が振動として伝わってくるし、各所でグリップがまるで違う。ポリフォニーのこだわりポイントって、プレイヤーにこういう形で伝わるものがとても少ないように思う。車体のモデリングなんて走ってる時はさほど重要なファクターじゃないし。なんというか、カーグラの上澄みだけを真似しようとした、とでもいうのかねぇ。

ま、でもそれは別にいい*5。こういうのは最終的には好みの問題に収斂するから、Forzaに漂うそこはかとない野暮ったさが合わない、って人はいるだろう。俺が本当に気に入らんのは別のところにある。

それは「他者に対するリスペクト」の差だ。Turn10のコミュニティに対する対応はすばらしい、と思う。あたしゃそれほど英語に堪能なわけじゃないので感覚的な話になってしまうが、いっしょになってコミュニティを形成していこう、という意志は強く感じる。それに比べるとポリフォニーはビジネスライク、といえば聞こえはいいが、ある種の傲慢さすら感じてしまう。てか、GT5Pの一連のやり口*6は傲慢とか言うレベルじゃねぇな。

人の記事の尻馬に乗るようでアレだが、id:yms-zun:20071226を見てほしい。このTurn10のコメントを当時見て「やられた」と思った。俺はこういうのに大変弱い。一生ついてくぜ、というくらい弱い。反面、ポリフォニーのこれは当事者じゃないけど不愉快さすらおぼえる。さんざん広げた風呂敷の結果がこれか?ほぼ国内限定にもかかわらず、回線状態にナーバスなオン対戦って何年前の話だ?あんたらにゃコミュニティに対する誠実さ、ってもんはないのかね?*7


リスペクトの差は、対ユーザーに限った話ではない。お互いのプロデューサーが競合タイトルについて触れた一文がある。それぞれは以下。





ポリフォニー:


PS3center.net - The #1 Center for PlayStation 3 Gamers



I am having difficulty trying to explain the differences, but one way you can look at it is, you can buy a watch that is super multifunctional, but economical, or a watch that is reduced in functions, but premium - higher


end.



(ForzaとGTの違いについて、「Forzaは多機能だが安価な時計、GTは機能こそ絞っているが最高級の時計」だと喩えている)





Turn10:


西川善司の3Dゲームファンのための「Forza Motorsport2」講座 ~Xbox 360版「グランツーリスモ」は本家を超えたのか?



「PS3の『GT HD』はとても素晴らしいゲームだと思うし、『GT』というブランディングも相当強力だが(笑)、我々はシミュレーションの精度で彼らに劣っている部分は全くないと思っている。むしろチューニングして得られる結果の正確性や自動車物理の再現性ではもしかすると我々の方が少し先行しているかもしれない」






この差はどうだ。互いに言わんとしていることはそんなに変わらんのにもかかわらず…競合を悪し様に貶すのはある意味SCE直系の伝統なのかもしれない。が、俺はこの手の輩が大嫌いだ。本当に自分のプロダクトに自信があるのなら他者をコケにするような物言いはせずに黙っていればいい。


無駄にピーキーなハード制約の中できっと大変なんだろうとは思うが、GT-Rの開発に携わったとはしゃいだり、妄想を限りなく膨らませる前にやるべきことがあったんじゃないのか?つか後者記事中で言ってる「あたり前のこと」とやらが全く達成できてねぇぞ。




*1:オンライン対戦だ


*2:オンライン対戦は「イベント」という形式で提供され、バリエーションが少ない上に自由度はほぼ0。しかも一定期間ごとにイベント内容が変更になる、もしくは期間限定で終了の可能性すらある


*3:この売り方がそもそもどうかと思うが


*4:少なくとも俺が知っている物理で説明できる


*5:長々と書いておきながら何だが…


*6:と、あえて言わせてもらう


*7:まぁ、彼らにはコミュニティを育てるという意識はハナからないんじゃないだろうけど…





2007/12/25

Kingdom Under Fire: Circle of DOOM



とりあえず一周終了。なんつーかホント雑な作りのゲームだねこれ。ボス戦は中ボス、ラスボスともにある魔法が反則級に強くてあっさり瞬殺できたり、ほとんど飛び道具だけで最後までこれたりとか。でも何か知らんが、割と楽しめてるので文句言えた義理じゃねぇな(笑)


で、惰性半分にハードモードに突入。難易度いきなりアップで即死。ほぼ全ての敵攻撃に属性がつくようになったらしく、燃やされるわ凍らされるはでもう大変。そろそろちゃんと武器や防具の合成をしなきゃならんな。





2007/12/24

Forza Motorsport 2



f:id:atsunov:20071223215611j:image:right:w240


昨日は内輪シリーズ戦開催日。先週から新しいシリーズとなったのだけど、俺は欠席したのでこれが初戦となった。今回は個人ハンディなどがないので、腕の差ががっつり出る可能性がある。


今シリーズも前回同様1日に2戦行う。今回は北米R4クラス車でSunset Infield10周と、Vauxhall MonaroでNISSAN Speedway10周。後者は主催者曰く「ドキッ!痛車だらけのナスカーレース♪」略して「痛茄子」だそうだ…なんというダメっぷり(笑)。ちなみに自分のはすげぇいい出来の綾波車。ありがたやありがたや。


まずR4でのSunset Infield。北米車限定だったのだけど、選択可能なのがAcura NSXしかなかった…ちとパワー不足で最高速が伸びないような感じで、ちと心配。そのうえ、このサーキット嫌いじゃないんだけど後半のライン取りがいまいちわからんのよね。と、4番グリッドからのスタートで、前のクラッシュなどで中盤までトップを取るも、自分のミスで3位まで落ちたところでチェッカーを受ける。


次にNASCARごっこ。同一マシンかつエンジン無改造なのでさほど差はない、と思いきや、一台明らかに最高速が違うマシンが。よほどチューニングで極端にしたのかわからんけど、20km/h近く違うとさすがに勝負にならず。で、こっちも序盤にクラッシュなどがあって、無傷だった俺は中盤までは2位だったのだけど、またしてもミスで3位に。その後スリップについて差し返せるか、というところでエンジン壊して周回遅れになっていたマシンをパスする時にミスして離されてしまい、そのまま終了。どちらも3位なので結果としちゃ上出来なんだけど、なんつーか惜しい、って感じ。





2007/12/21

医者になりたかったおれは思う



実家から幼児~高校時代くらいまでの写真やら生徒手帳やら何やらが突然送られてきた。電話したら母親が「なんかラブレターも出てきたんだけど、これはみんなに止められたから送らなかったわきゃはははは」だと。三十路をとうに過ぎた息子つかまえてバカかあんたは。とまぁ、それはともかく、それを見てふと思ったことがある。正直この前振りとは何の関係もないのだが続ける。


その昔、おれは医者になりたかった。だがやめた。体力面でも、性格面でも適正がないんじゃないか、と考えたからだ。んで、最近その判断が間違っていなかったと心から思っている。ただし、それはおれの性格云々とは別の次元で、だ。


昨今の医療ミスに関する報道は異常だ。たとえば昨年起きた奈良県での妊婦「たらい回し」事件。マスコミはまるで「人災」であったかのような報道を繰り返していた。おそらく「痛ましい事件だった」「どこかで受けいれてもらえれば助けられたのに」と感じた人も多いと思う。が、事実はまるで異なる。詳細は「大淀病院」「たらい回し」でgoogle検索していただくとして、(亡くなった方には大変気の毒ではあるが)そもそも救命の確率がほぼない状態だった上、そのような状態の患者を受け入れられる病院が本当になかったのだ。客観的に見て、子供を救命できたことさえ驚き、そう判断せざるを得ない「事故」だったというのが真相だった。


ところが、これを「事故」ではなく「事件」と見做す報道が連発され、悪いことに産科医が民事訴訟の対象となってしまった。結果何が起こったか。奈良県南部の産科は絶滅した。なに、一気になくなったわけじゃない。もともと当該病院が最後の砦だったのだ。


さらに、他地域でも分娩をとりやめる病院が出るなど、影響は大きかった。ただし、これにしても以前からその傾向だったものが加速されただけだ、とも言える。さらにさらに、各地でギリギリの状態でがんばっておられた医師たちのモチベーションに壊滅的なダメージを与えてしまったようだ。過酷な勤務状況に耐え、文字通り己の命を削ってきた結果、ふと見回してみると四方八方、患者でさえ敵だったのだ。無理もない。


防衛医療、という言葉がある。それが何を指すかはwikipediaでの記述を見ていただくとして、どう思われるか?「これはちょっとひどくないか?」「人の道を外れちゃいないか?」と感じる人もいるかもしれない。が、ここまで彼らを追い詰めたのは誰か、をよく考えてみてほしい。ブログ界隈を眺めるだけでも、医療に携わる方々の疲弊っぷりは手に取るようにわかる。おれの業界も相当キツい、とされているが、正直言って比較にならないくらい酷い状況に置かれている人ばかりのように見える。


医療行政のメチャクチャさもあって、おそらくもう国内の医療体制が崩壊するのは不可避だ。産科は前述の事件などがフィニッシュブローとなって完全に臨界を超えてしまっている。都市部ですら安心して子供を産める地域は限られているのではないだろうか。こうなってはソフトランディングも無理だろう。小児科も時間の問題だし、外科系も同様のように思える。医師に限らないが、この手の高度専門職は促成栽培できるものではない。まともな医師を一人育成するのにどれだけのコストがかかるか、軽く想像しただけでも眩暈がする。いったん空いた「穴」を塞ぐのは困難なうえ、現状この「穴」は広がる一方だ。


どうも、医療に関しては原理主義的な考え方をする人が多いんじゃないか?科学的な考察もなく、コスト感覚もなく、ただ「かけがえのない生命」と言ってりゃいいと思ってんじゃないだろうか。基本的に医療行為というものは不確実なものである、という前提は微塵も考慮されていない。あえて言うが、そのような「おめでたさ」がこの状況を招いた、ということはよく考えてみるべきだ。この状況に至るまで放置したのも我々なら、結果として不利益を蒙るのも我々なのだから。





2007/12/18

Kingdom Under Fire: Circle of DOOM



とりあえずCOOP未体験で序盤プレイした感想は、作りこみのやたらと甘いDiablo2クローン、といったらいいのかなぁ。ひとことで言えば、(俺のイメージするところの)韓国ゲーっぽい大味で雑な作り。ただ、中毒性はそこそこあるんじゃないか?


ゲーム内容は典型的なハック&スラッシュタイプのARPGだが、アクション性はあまりない。そういう意味ではほげほげ無双っぽい戦闘がえんえんと続く、と考えればまぁ当たらずとも遠からず。ほげほげ無双ほど敵の棒立ち度は高くないが、それほど種類が多いわけでもないのでどのみち単調なのは変わらん。で、カメラワークがウンコなので見辛いことこの上なし。平地ならまだしも、高低差のある場所とか屋内は悲惨。一応Rスティック押し込めば視点をてめぇの背中側にリセットできるんだけど、もうちょっとどうにかならんものか。


アイテムはベースとなる種類はそれほどでもないのだけど、パラメータがまちまちなので実質上はやたらとある、とも言える。で、合成なるフィーチャーがあって、うまくやるとえらいことになるらしい。ただ、割と単純な法則っぽいのが気になる…おそらく武器バランスとか破綻してるなこれ(笑)。あと、個人的にかなり許せない度が高いのはユニークアイテムが存在しないらしいこと。このゲームさぁ、開発者自ら「Diabloを意識して…」みたいなこと言ってたはずなんだけど、グラフィック以外ではむしろ劣化してる面も多く、何考えてんだいったい、と思わなくもない。


ただ、最近この手のゲームはあまりないので、そういう意味では貴重。大味だったり全然洗練されていないのは確かだけど、ひたすら潜ってアイテムを集め合成して強烈な武器にする、という一連の作業に楽しみを見出せる人は at your own risk でどぞ。ま、序盤だけのプレイで判断しちゃいかんゲームだ、ってのもあって、そういやDiabloもそうだったなぁ。





2007/12/13

Forza Motorsport 2



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こないだ配信された追加コース、ロードアメリカだが、先週末にフレたちと走った。


とりあえず、ブレーキタイミングが掴みづらい。というのも目印がほとんどないからだ。これはキツい。案の定最初はみんな飛びまくる。テストランで走った時は路面の模様とかでタイミングはかってたんだけど、他車が前にいると路面が見辛くて目印にならないという問題が(笑)。でも慣れてくるともてぎよりいいぞここ。難しいコーナーが多くてやりがいはあると思う。結構な高低差があるのもいいなぁ。昇りきった先のコーナーとかリアのトラクション抜けまくるのが辛くて楽しい。でも、全長が6kmオーバーと長いサーキットなので、DとかCクラスだとちと不足かなぁ。多分だれる。


と、ロスオデネタといいこんな時間に日記書いてるとニート扱いされそうでアレだが、昨日まで仕事で対応していたトラブルがほぼ解決した(しかも外部要因だった)のでちと気が抜けているのよね。くそ、連続運転時にパフォーマンス落ちたらまず疑うとこなんて決まってるじゃねぇか、なぜ気付かんのだ俺は orz





2007/12/12

ロストオデッセイ



例によって発売日に買って放置していたが、先日序盤を2時間ほどやってみた…こりゃ何といったらいいんだろう。たぶん出来はいい。おそろしくいいんじゃないか?でも強烈なまで残念な、いや切ない感じもしてしまう。

基本はムービー主体ゲー*1。スチームパンク風味+魔法な世界観でさほど目新しさはないけど、それなりに手かけてるなぁ、というのがわかって印象は悪くない。あ、見せ方の面でカットインが乱用されててちとハナにつくな。まぁたぶん気にならない人にゃどーでもいいレベル。カットインが入るのはリアルタイムレンダっぽい*2ので、お手軽な演出なんだろうねぇ。


キャラも序盤に出てくる連中しかわからんけど、今のところそれなりに立っていて(悪く言えばありがち、とも)いいんじゃねぇの。声優うんぬんは色々言いたい人もいるだろうけど、個人的には豊川悦司全然おっけー。豊原功補は上手い。どうでもいいが生豊川悦司はスタイル抜群でオーラ出しまくりだぞ。オレはああいうオッサンになりたい…と、そういやまだ上原多香子は出てきてないな。全然期待していないが。


で…戦闘なんだが、まだ数回しかやってねぇ。噂によるとかなり難度高いらしいのがちと心配なんだよねぇ(笑)。


中身はランダムエンカウント、単純なコマンド選択式にタイミング合わせによる追加効果といったリアルタイム性をとりいれたバトル…と、これも普通。色々工夫してあってよさそうなんだけど、スタイルとしてはオールドスタイルだよねぇ。いや、それが悪いかっつーとそんなことはない、けど…最近の、特に洋物なんかやってると非常に複雑な感覚を覚えてしまうのよね。グラフィックにしても、ロスオデに近いレベルのグラフィックの中を自由に歩き回り、シームレスに戦闘し至る所に入れたりするゲームがあったりするわけだ。今時はFPSですら遜色のないグラフィックを実現していたりするしな。


戦闘以外の部分、たとえば通常マップにしても、世界の広がりを感じさせるようなものではなくその「一部」を切り出したものに過ぎないので、ストーリーとは無関係に散策するような楽しみ方は無理、とまでは言わないにしてもアレだねぇ、という感じ。一度あの手の自由さに慣れてしまうと、ロスオデみたいなのは下手すると苦痛すら感じちゃうんじゃないだろうか。さらにかなりムービーシーンが多いので、プレイヤーの意志とは無関係にムービーパートに突入されたりするのはストレス以外の何者でもない。そのあたりのどうしようもない断絶が冒頭に書いた、残念、切ないって感じになるんだろうなぁ。あとねぇ、ロードはちょっと長いと感じる人いるかもね。

いや、なんかネガティブなことばっか書いてるけど、典型的な和RPGとして見れば出来は相当よいんじゃないか。導入部しかやってないけど、飽きっぽいオッサンにも「これは最後までやらんと」と思わせるだけのものは十分にある。音楽はあたり前のようにハマってるし、ストーリーもいまのところ最近の和RPGに見られがちな中二病テイストが薄くてよさげ。で、何気に途中で入るテキストがやたら完成度高い。主人公である不死者カイムが失った過去の記憶を起こした短編集、といったもので、ふとした切っ掛けで思い出していくものなのだけど、普通に心揺さぶるレベル。これだったらむしろサウンドノベル的な方向でやるのもありだったんじゃないかとさえ思う。って、このテキスト書いたのって重松清さんという、本職の、それも一流の物書きさんなんだな。さすが、としか言いようがない。あたしゃ洋SF界隈しか知らないモグリなので*3この人の作品は読んだことないんだが、今度何か買ってみよう。


てことで、みんなに「買え」とおすすめできるタイプのゲームではないけど、和RPGに抵抗のない人には文句なく薦められる、ような気がする。や、まだ序盤しかやってないしさ、断定的なことは言えんので(笑)。でも、いい「手触り」なのは確かだよ。




*1:これに文句言う奴はハナから買うべきではない。散々そういう前評判が出ているんだし、そもそも開発者自ら宣言してるんだし


*2:というか、プリレンダなシーンは意外と少ないらしい


*3:なんせ最後に読んだ日本人作家の小説が瀬名秀明「BRAIN VALLEY」だからな





2007/12/10

バーチャファイター5



すごいぞこれ、と先に言ってみる。ラグの処理がすさまじいらしく、1フレ目視で反応できるレベルの人じゃなければほとんど気にならないくらいすごい。もちろん、回線状態が著しく悪い相手だとダメなんだけど、いままで数十戦してラグでプレイできない、と思ったのは一度もなし。なんつー時代だ…ただねぇ、みんな強いのよね。俺はVF2あたりまでしかプレイしたことがなくて、しかも下手だったのだけど、正直勝てる気もしなければ勝てるようになる気もしねぇ(笑)。だいたい、ヒット確認してから、なんて言われても反応おいつかんぞ。


一戦あたりの時間が短いので気楽にできるのはいいんだけど、もうちょっと時間が経って段位システムによる棲み分けが進まないと俺にゃ辛いかも。





2007/12/06

Fable



で、Fable。

ピーター・モリニュー御大*1のゲームってだけで購入したが、予想通り癖の強い、でも楽しめそうなゲームだった。どんなゲームかはXNEWS Games -XNEWSゲームレビュー Fable-あたりを参照。序盤をプレイした限りでは、インターフェイスに慣れるのに時間かかりそうだけど、かなりお手軽に楽しめる感じ。もちろん御大の絡んだゲームなので、作り込みは尋常じゃない*2のは間違いなく、そういやキャラクターの造形がほぼ「ブラック&ホワイト」のまんまで懐かしかったぞ。とりあえずよくわからずに放屁してみたら*3近くにいたねーちゃんに「なんなの一体…」とか言われちゃって凹み気味(笑)。




*1:「ポピュラス」とか「ダンジョンキーパー」とかのひと


*2:だからって結婚相手とヤレちゃう機能なんて俺はいらねぇ(笑)


*3:ホントにそーゆーコマンドがある





Halo



で、Halo。


え~と、割と旧世代感がキツくて辛い。Halo 3に至るまでコンセプト的にゃそんなに変わってないということもあって、先にHalo3 をやっちゃった俺にゃ余計にグラフィックの粗やゲームデザインの不親切さが目につく。FPSみたいなジャンルってグラフィックも含めてのゲーム性なので、萎えるっつーか冷めるっつーか。これがたとえばテトリスなら、はっきりいってキャラクタベースの画面でも全く文句なく楽しめるのだけど…ゲームデザイン面では、特にあの「どこいっていいんだかさっぱりわからない」感覚はストレス。コルタナ(縁あって行動を共にするAI)があっち行け、こっち行けって指示はするんだけど、それどこよ?ってのが多い。ほぼ常に方向指示が画面表示されるようになったHalo 3ですらそういう声があったくらいだから、それで文句言ってた人たちはこれ見たら絶句するんじゃないだろうか。


Haloシリーズのストーリーをちゃんと体験しとくか、ってことで購入してみたのだけど、クリアまでプレイ続けられる自信がまるでないや。ただでさえ年末は積みゲー増えそう、つかすでに積んでるゲームあるのに…





秋のシステムアップデートが来た



12/5とアナウンスされていた(はずの)システムアップデートが12/4に来た。アップデート自体は強制なので、Xbox LIVEにサインインすると「やるよやるよ、やっちゃうよ」と言われて開始。再起動後、微妙に雰囲気の違うメニュー画面が。表示フォントが微妙に小さくなってるのね。メニュー周りの処理がちょっとだけ軽くなってたり、かなり色々変更が入ってるのは昨日書いたリンク先を見れば一目瞭然。あれじゃわからん、って人には日本語版アナウンスがおすすめ。個人的にはゲーム関連のに主に興味があって、あとメディア対応(DivX対応がどこまでいけてるのか、とか)くらいかなぁ。

で、そのゲーム関連。大きいのは「Xboxクラシックス」で、初代Xboxのタイトルを1200MSPでダウンロード販売するというもの。月に数タイトルずつ配信するらしく、初回は「Fable」「Halo」「クリムゾンスカイ:High Road To Revenge」「ぷよぷよフィーバー」「魔牙霊」の5タイトルが配信された。なんか気がついたらFableとHaloを購入していた。旧箱のゲームがそこそこお安く、かつ(個人的にはこちらの方が重要だけど)簡単に購入できるのはありがたい。旧箱のゲームなんてもはや相応の努力しないと購入できない状況だしな。てことで、今後のリリースがかなり楽しみなのだけど、個人的にはパンツァードラグーン オルタを激しく希望。パンドラシリーズは世界感最強なので、配信されたら未プレイの人はぜひ*1


つか、これソフトウェアエミュレーションで動作してんだもんなぁ。タイトルごとにかなり調整しているようだし、えらいよホント。ハードウェア互換切ったところで久夛良木氏に散々言われたけど、結局ちゃんとサポートしてるのは箱○だったというオチ。




*1:と、オルタ未プレイの俺が言う





2007/12/04

秋のシステムアップデート




December 2007 System Update - Xbox Engineering - Site Home - MSDN Blogs
に変更点一覧があるのだが…量多過ぎて俺涙目。粒度が細かいからなんだけど、律儀っつーか何つーか。





2007/12/02

Forza Motorsport 2



f:id:atsunov:20071203015124j:image:right:w240


昨日は恒例の内輪シリーズ戦最終戦、ニューヨークを7周するレースで、1970年以前/2000年以降のメリケン車それぞれの2戦を行った。ハイパワーFRは慣れてる…わけじゃないけど、ほぼFRしか乗らない俺的には秘かにチャンスと思いつつ本番。


まずオールドマッスルからレース開始。これ、エンジン700kw以上っつーキチガイじみたレギュレーションで、事故の予感しまくり。案の定スタート直後の1コーナー進入でいきなりの多重クラッシュ発生するも運良く巻き込まれずに一位独走。最後、うちで一番速い爺さんに追い詰められるも何とか逃げ切り優勝。しかしあの爺さんははえぇなぁ。なんであんだけ踏んで安定してんだ?


で、次は新型車。こっちもそこそこ行けるかなぁ、とか思ってたんだけどこっちではクラッシュに巻き込まれた。こちらもスタート直後、1コーナー出口でオカマ掘られてエンジン死亡で終了。コーナー進入じゃなくて脱出でオカマ掘られるっつーのがちとアレだが、まぁやられちゃったものはしゃあない。


アメ車嫌いなのでこういう機会でもなきゃ乗らないんだけど、楽しかった。特にオールドマッスルはすげぇ。5速くらいまでいかないとマトモにアクセル踏めないってなんなんだいったい(笑)





ASSASSIN’S CREED



いちおう発売日に買ってあったのだが、今日まで放置してた。んで、とりあえず導入部をやってみたのだが、うん、面白そうな感じと地雷臭の両方がするぞこれ(笑)。でもグラフィックは雰囲気でまくってて綺麗だし、ストーリーも導入から意外な展開でいい感じ。


オフ専ゲーっつーこともあるので、たぶんすごいチンタラしたペースでやることになると思う。





2007年J1終了



浦和、鹿島ともに大嫌いなクラブだが、鹿島おめでとう。若いのにもいい選手が出てきてるし、来季も強そうだ。


浦和は日程が厳しかったってのは同情しなくもないけど、選手がバラバラで、個々の能力だけできていた印象。「甘えを許さない」ってのと「文句ばかり言う」ってのは違う気がするがどうか。つっても、他サポから見た印象だから実際のところはわからんけどね。


あと、小野はもうダメなのか?足の具合相当悪いんじゃないか?さすがに途中から出てきてあれじゃあマズいだろう。つか、ポンテが引っ込んだ時点で厳しくなっちゃったなぁ。


鹿島の監督、オリヴェイラって戦術的なところはあまり見てないからよくわからないのだけど、今日試合終了後のスタジアムの挨拶は感動した。いい監督だね。あんなに感情を表に出されると言葉がわからなくても心を揺さぶられるわ。つか、浦和の試合が終わる前からもう泣いてたしなこのひと(笑)


俺が応援している横浜(本物の方)は中途半端なシーズンとなってしまった。監督が早野ってことで最初から微妙な感じだったのだけど、途中からボールも選手もよく動く面白いゲームをするようになった。が、結果がついてこなくなり、中位に落ち着いたところで終了。


これであと天皇杯を残すのみ。日産時代は相性よかったんだけど、最近は全然勝てないどころかネタ担当なので、なんとか元旦に残ってほしい。