2009/09/30

Forza Motorsport 3



で、こちらは体験版の感想。もうみんなタイムアタックモードだろうし、今更だけど。


よいところ




  • Forza2をほぼ正しく進化させてきた。

  • グラフィックはかなりよくなっている。


    • グラフィック上最大の弱点だった車のモデリングは前作のような破綻がなくなった。当然60fpsはキープ、車内視点でもフレームが落ちるところはまだ見ていない。E3で指摘されていた点をしっかり改善してくるのはさすが。

    • 車体での映り込みが他車までしっかり処理されている。他車のドライバー名を表示させるようにすると、ドライバー名まで映り込むのは御愛嬌。まぁ、表示させているものを全部マジメに処理している証明ともいえる。

    • 車内視点がそれなりに使いやすい視点になっている。内装がややちゃちく見えるのは残念だが、これはフレームレートとのトレードオフだったのだかもしれない。とりあえず、車内視点にもかかわらずかなりの視野を確保できており、一画面でもなんとか常用できるレベル。おそらくカメラ位置が前寄りなのが大きいのだろうが…ただ、車種によってはミラーがほとんど見えなかったりするので、ガチレースでは自粛推奨。

    • リプレイも前作とは比べものにならない。デフォルトのリプレイも大変よくなっており、さらにカメラも何パターンあるんだ、ってくらい用意されている。

    • 挙動は、大筋では変わっていないけど…


      • ブレーキ周りはかなり手触りが違う。ブレーキング中の車体の挙動自体は前作より不安定側に倒れている。が、ロックまでの余裕は逆にずいぶん広くなっている。前作ABSオンでやっていても、ABSオフで普通に走れるんじゃなかろうか。

      • あと、タイヤのグリップが上がった。というか粘るようになった。完全にとっちらかった状態ですら操作で切り抜けられる場合もある。この辺はタイヤの捩れまでシミュレートするようになったからかもしれないが、単にグリップ自体を増したのかもしれん。



    • UIが全体に垢抜けたw

    • 白基調なのは「まぶしい」という批判があるかもしれないがおれは好き。一時Web界隈でも流行ったよなぁ、こんな感じ。




わるいところ




  • スタート時の演出は激しくいらない。


    • カウントダウン時はもうゲーム画面になっているべき。チャラチャラしやがってバカかと。公式フォーラムでも同様の声が多数上がっている

    • AWD以外でTCS切ってると、これでスタート決めるのは困難。実質1秒弱で回転数適正に合わせろとか…正直これはひどい。Turn10ご乱心にもほどがある。製品版ではせめてオプションで切れることを祈る。




とりあえずは発売日が楽しみ。





2009/09/29

Gran Turismo 5



こちらはプレイできなかったのだが、結構な時間眺めてきたのでそれでわかる範囲を。まだ開発進捗65%くらいとのことなので、今後改善される可能性も踏まえて…基本的にはForza好きな人間が書いてるので、気にいらんひとはスルー推奨。




  • グラフィックはGT5P相当?


    • 車のモデリングはあいかわらず変態的によろしい。

    • 背景はよく見るとForza3とそう変わらないのだが、GTは見せ方で綺麗さを感じさせるのが非常にうまい。ちょっと過剰にギラギラしていた感はあるが…*1。ただ、後述の問題点があるため、決して褒められた話じゃない。

    • フレームレートが安定していない。ボンネット視点でも特定コーナーで「カカッ」って感じでひっかかる場面が頻発していた。これは、他車がいない状態でも起きていた。車内視点だとより酷くなる。また、車種によっても変わるっぽい。


      • 以上のことから、相当カツカツなんだろうなぁと推測される。FM3をやった後に見ていて一番気になった点はこれだった。



    • 背景を見ているとオブジェクトがポップアップすることがそこそこあった。塊魂トリビュートでもあったが、ゲームそのものに与える影響という意味ではあちらほどじゃないのでうまくごまかしてくれさえすればいい。



  • 挙動に関しては見てるだけじゃわからん。残念ながらエスパーはつかえない。


    • 一点、グリップを失うと一気に制御不能になる感じは受けた。たぶんForza3より難しいとおもう。




全般にこれで年度末に間に合うのかな、という印象。今のままじゃGT5Pの悪夢再びってことすらありうる。ユーザの側から見れば、今更年度末に合わせることに意味があるともおもえないので、がっつりリソースつっこんで完成度を上げるべきじゃなかろうか。でもなぁ、これだけ時間かけた結果がこれと考えるのなら、体裁整えてとっとと出しちまうのがある意味正解なのかもしれない。




*1:この辺、ソニーのカナル型イヤホンの傾向に似ている気がする。よく言えばダイナミック、悪く言えばドンシャリって感じのアレ





Forza Motorsport 3 油圧筐体ver.



今回TGSに行く一番にして唯一の目的がこれだった。このために横須賀から始発で幕張まで行って行列に並ぶオッサン…


で、入場後即MSブースに行くとほとんど並んでいないのでとりあえずプレイすることに。おれの前には二人のみという楽園のような状況。




  • シートに座って車選択。体験版より使える車が増えている。じっくり選びたかったのだけど、人が待っているというプレッシャーには勝てず、目についたロータス・エヴォーラを選択。次にサーキット選択。どうも3箇所くらい選択可能っぽかったのだが、ここでもプレッシャーに負け体験版のコースを選択。最後に難易度選択。つい癖でアシスト全OFFを選択したのだが、これが悲劇の始まり…

  • よく考えたら、おれコントローラプレイヤーじゃん。てことで一周目のヘアピン前の緩いS字のところでタコ踊り。何とか壁ヒットをまぬがれるものの、その後も大苦戦。ようやく慣れたと思った二周目最終でクラッシュ。散々な目にあって終了した。

  • でも、そのおかげで油圧の強さを体感できた。普通に走っているときはかなりマイルドでちょっと物足りないくらいなのだけど、クラッシュするとかなりの強さで突き上げられる。

  • あと、3画面がよすぎる。これはゲームが変わる、といって差し支えない。独り身だったら確実に暴走していた。あぶなかった…

  • あ、そういえばハンコンがポルコンではなくMSハンコンだったのは残念。でも、このハンコン見た目ちゃちい割にはよくできてるなぁ。すげぇ欲しくなったが、設置スペースがないorz

  • 何とかレースを終え、ヘロヘロになりながら筐体から降りてみればかなりの行列が…すでに50分待ち、という状況であった。まぁ、筐体1台で一人4分、としても一時間あたり15人捌くのがやっとだからね。

  • プレイしているひとを見ると、アシストありでもまともに走れないひとが結構多かった。いや、そりゃそうだとおもう。アーケードゲーみたいな切り方した時点で終了だもの。


てことで、色々な意味で貴重な体験ができた。これ、多少難易度調整した上で通信対戦機能つけてゲーセンに置けば結構人気出るとおもうよ。単価高そうだからアレだが。





TGS2009行ってきたぜ



今年もまた一般公開日初日にいってきたのでいまさら感想を。


不景気なのね


去年に比べブースが目に見えて減っていた。まぁそれはそんなもんだとおもう。あと、今年は目玉的なタイトルがこれといってない、というのもあるし。FF13?うーん、ちょっとひっぱりすぎて目玉って感じじゃないしねぇ。主催者発表によると来場者数も去年より1万人ほど減っていたらしいのだけど、体感する混雑度は去年以上だった。ブースが少なくなった分集中したのかもしれない。


つか、今回あまり体調がよろしくなく、とっとと帰ってきてしまったので色々言える立場ではない。とりあえずカメコは本当に邪魔でウザくてしかたないので絶滅してくれないだろうか、とおもう。プレス以外撮影全面禁止くらいしちゃってもいいとおもうよ。てことで、とりあえずMS、SCEそれぞれについて。ぶっちゃけた話、他のブースはあまり見ていない。


MSブース


まず、Forza3のあの筐体を持ってきてくれて大感謝。ありゃ相当大事だったろうに。


ブース全体のコンセプトは去年と変わっていない。去年以上に試遊機を増やし「とにかく遊んでけ」という感じ。ただ、試遊機を増やした弊害として、ブース中にうろうろできるスペースがほとんどないというのはどうかな、と。並んでまでプレイする気はないけど見ていたい、という場合にちょっと困った。


去年のような「あからさまに日本向け」のタイトルこそなかったが、なんだかんだいってそこそこ弾数がそろっていた。生粋の和ゲー好き、アンチ洋モノなひとには物足りないだおうが、Xbox360持ちの多くは普通に納得するレベルではないか、とおもう。


巨大スクリーンでは今年もイカすトレーラーが流れていた。ここの「2009ラッシュ映像」ってやつね。今年の曲はFly to the star / PAX JAPONICA GROOVE だそうで、どうやら未発表曲っぽい。


あと、コンパニオンな方々のレベルは今年もかなり高かった。単純な美人度では去年同様コーエーに譲るかな、とおもうが、個人的好みを加味すれば…というのはどうでもいい話。


SCEブース


とりあえず、去年よりは随分マシだったんじゃないかと。ただ、せっかく新型PS3投入してハード売上には勢いつけたんだから、もうちょっとこう「畳み掛ける」感じがほしかったなぁ、とはおもう。FF13がそれなのかもしれんけど、前述の通りちょっと引っ張りすぎだろこれ、っつーね。まぁ、おれはFF13にあまり興味がないので、そうじゃないひとからすればまた別の感想になるのかもしれない。個人的にはPSPGoが想像をはるかに超えて小さく、薄くなっていてビビった。ゲームするには旧型の方がはるかによいとおもうが、それはそれとしてちょっと欲しくなったw


できればGT5をプレイしたかったのだけど、プレイ画面を見るだけ見てやめた。まだ明らかに完成度も低く、並んでまでやるか?という感じだったので…


その他




  • ホリのところでオラタンスティックが出展されていたが、デカい。すげぇデカい。これを自宅で気軽に使える家族持ちは限られるぞ。

  • Xbox360版のベヨネッタがすさまじかった。すさまじい以外の言葉が見当たらない。あのクオリティの映像が文字通りヌルヌル動きまくるのは衝撃的。誰だ、日本のメーカーには技術力がない、とか吹いてたアホウは。おれん中で必ず買うリストに昇格した。


    • あと、ベヨネッタのコスプレしているお姉さんがいたのだが、ゲームに負けず劣らずのハイクオリティで感動したw




特に用事がなければ来年も行こうかとおもう。





2009/09/23

FIFA 10 体験版



とりあえずプレイ。数戦しての感想。




  • FIFA 09の正常進化。すばらしい。

  • ボディコンタクトまわりの処理がえらいことになっている。いわゆるゴリドリがゴリドリらしさをさらに強めた一方、ゴリドリに「身体を寄せる」ことで遅らせることが比較的簡単にできるようになった。

  • 特にDFのAIが進化した。カバーリングの意識がかなり高くなっている、つか高すぎるくらい。

  • マニュアルパスが非常に扱いやすくなった。スルーパス、ロングパスはぜひマニュアルにすべき。


とりあえずリプレイを貼ってみる。


アネルカさんが抜ききらずテキトーに上げたクロスに、ドログバさんがオフサイドぎみに抜け出しゲット。


神様、仏様、ランプス様のフリーキック


PS3にはPES2010(ウイイレ海外版)のデモが来てるんだけど、完成度には前作以上の差がついてしまっている感じ。そのうち書く。





Halo 3: ODST



とりあえずフラゲ。とりあえずプレイ。まだクリアはしてない。




  • ぶっちゃけた話、システムとしちゃマンネリもいいところ。だがそれがいい。


    • 正直、マスターチーフよりもこっちの方がプレイしていてその気になれるw



  • 各隊員の視点でプレイすることになる(要は、プレイキャラクターがころころ変わる)のが嫌なひとがいるかもしれない。


ファイアファイト(Gears of War 2のHORDEに相当)をやってみようとおもったのだが、おれのフレでフラゲしたひとはいなかったorz





2009/09/01

バイオニックコマンドー



ドリームクラブで多少ショックを受けたので、以前買ったはいいがまだ未プレイだったバイオニックコマンドーを衝動的にインストールして遊んでみた。なんか「難易度たけぇ」って噂だったんで積んでたんだよねぇ。「クソゲー」って意見も比較的多かったし…ところが、プレイしてみたらこれ平均以上に面白いじゃん。なんであんなに低評価で売れなかったのか不思議なほど。断言してもいいが、これ「クソゲー」とか言ってたやつは間違いなくプレイしてない。そりゃあバカ売れするタイプのゲームじゃないし、長所/短所がはっきりしているので評価がわかれるのも納得できる。しかし「クソゲー」という評価はありえない。そんな評価をする奴のレビューは、他ゲームでも一切信用できない、って言っちゃいたくなるくらい。


とりあえず難易度ノーマル(最低難易度)でクリアした時点での感想:


よいところ




  • ワイヤーアクションがすばらしい。


    • 3D空間でどこまでプレイアビリティを持たせることができるか気になって、というか正直懐疑的だったんだけど、非常に上手く取り入れられていて感動した。


      • 判定その他、いい具合に「緩い」ので、慣れると相当思い通りに飛び回ることができ、その爽快感は他では味わえないものがある。ステージデザインもその辺意識されていてよろしい。


        • 洞窟などでは、天井にワイヤーぶちこんですいすい先に進むそのあまりの気持ちよさに、気がついたら雑魚集団のど真ん中ってこともあるので注意。



      • ただし、物理演算バリバリという感じではないので、最初は直感に合わない動きに戸惑うかもしれない。





  • 戦闘バランスは結構キツめだが、それがいい。


    • あきらかに無茶をすると雑魚相手でもあっさり死ねる。


      • が、ワイヤーでできることが増えると一気にやれることの幅が広がる。難易度ノーマルだと、ちょっと上手いひとなら無双状態かもしれない。おれはアクション下手なのでそんなことはなかったが。



    • さらに中ボスクラス以上は基本的に初見殺しがそろっている。


      • ゲームデザイン的には死んで覚えるタイプのゲームなので問題ないのだが…後述のロード時間の問題が絡むと…



    • とはいえ、昔の2Dゲーからすればずいぶん緩いとおもう。ロックマンあたりに比べりゃ個人的にはベリーイージーといっていいレベル。




わるいところ




  • ロードが多い、長い。


    • 長さはともかく(HDDインストール済みで10sec.前後)、死んでやりなおす際にも普通にロード入るのが辛い。何せ死ぬ回数が多いので。



  • 「回収物」の理不尽な仕様。


    • よくある「コンプリートしたら実績&ご褒美」なのだけど、回収物は周回プレイ時リセットされる。それどころか「あるエリアで取り忘れてチェックポイント過ぎてしまうと回収不可」、つまり「最初のステージから再プレイ必須」という鬼仕様。まぁ、予めエリア内の総数がわかる分マシなのだが…とりあえず1周目は漢らしく早々に諦め、「回収物完全無視」プレイでクリアしました。



  • マップ中、行けない場所の扱い。


    • 「放射能汚染されているエリアへ進入すると警告され、直ちに退去しないと死亡(バイオニックは放射線に滅法弱い、という設定あり)」なのはまぁいい。が、そのエリアが一見ではわかりづらい。一応青く輝くエリアなのだが、たとえばビルの上部など、ワイヤーでぶっとんでいって初めてそれに気付くこともよくある。で、その立入禁止エリアが意外と入り組んでいるのでタチが悪い。


      • せっかくのワイヤーアクションによる爽快感が多少なりともスポイルされていることは確か。






その他




  • ストーリーは思いの外「和」テイスト。


    • かなりシリアスなのだが、一部設定が既視感に溢れるものとなっている。悪くいえばパクり。

    • この雰囲気に水木一郎の歌は合わんだろう。「特典」というおまけ扱いにした判断は正しい。

    • 明らかに続編を匂わせるエンディングも微妙。



  • 字幕はそこそここなれた翻訳だとおもう。


    • が、ストーリーに関連しない部分は字幕化されていない。残念。




繰り返しになるが、これを「クソゲー」呼ばわりしているひとは信用に値しない。実際のところ、かなり意欲的なゲームでありながら、ゲームとしての面白さも水準以上の佳作だとおれは評価する。さらに、最近のゲームには珍しく「自分が上手くなっているプロセス」が体感でき、かつそのプロセスそのものが面白いゲームでもある。アクションが苦手なひとでも、何度死んでも心が折れない精神力があればきっと大丈夫。フルプライスだとやや割高感があるかもなぁとはおもうが、今は下手すりゃワゴン行きだったりするので、もし見かけたらぜひ買っちゃえよ、と言っておく。たぶん後悔はしない、はず。たぶん。