2008/12/20

Fallout 3



なんとかFable 2前にメインクエストを終わらせることができた。いや、ちと最後は駆け足で、打ち切りが決まったマンガみたいな感じだったけど、面白かった。Oblivionよりある意味小さくまとめた分、プレイが散漫になりづらい感じがする。まぁ、感覚的にはまだこのゲームの半分も楽しめていないので、そう遠くないうちに2周目に入るとおもう。


しかし、このゲームのゴア表現は意外とキツい。V.A.T.S.を使うとスローモーションで頭部破壊を見る羽目になったりして…長時間プレイしていると気分が落ちていくのを体感できる程度にはグロいんだよなぁ。日本語版で人間の部位破壊が規制されていたのが救いだった、くらいおれにはキツかった。





Fable 2



例によって発売日に購入。うう、金が…*1


とりあえず導入~序盤をプレイ中。ああ、うん、Fableだねぇって感じ(笑)。いや、予想以上に「続編」な作りだったので。前作と似たシチュエーションの主人公、独特のグラフィック&操作性…主人公の外見についてカスタマイズがほぼできず、とった行動が外見にも影響する、というシステムはこれだけでかなり人を選ぶ。


リリース時期が近いFallout3と比べられちゃうかもしれないが、まるでテイストが違うので比較しようとしない方がいい。これに「箱庭」を期待しているのなら完全に間違いなので注意。Fableシリーズは「何でもできる」という意味での自由度はそれほど高い方ではなく、「どう生きるか」という自由度が高いゲーム。そういう意味では、結婚、離婚、同性婚、バレなきゃ重婚も可能とか、妙なところへの拘りがそこかしこに見られる。とりあえずおれは現実と同じく選択小梨プレイをする予定…だったのだが、とあるイベントのなりゆきで結婚した相手と一度ヤったら授かった件。なんつ~命中率…


このゲーム、一緒に行動する仲間として犬がいるのだが、これがそこそこいい感じ。宝箱や埋められたものを発見すると鳴いて知らせてくれるし、ボール遊びもできる。一部の宝箱の配置などは完全に犬前提でデザインされている。怖くなれば怯えたりと感情表現もそれなりに。とりあえず何か見つけたりしたら褒めてやるようにはしているが、そのへんどこまで作り込んであるかはまだわからん。


日本語化については普通。いや、全部吹替え+字幕だし相当頑張っているのだけど、Fallout3のそれが凄まじすぎて感覚が麻痺している。やや直訳調なのも気になる。あと、これは日本語化と関係ないかもしれんが、イベントシーンの会話がちとテンポ悪いかな。


現時点で気になる点として、オンラインCOOPの仕様が意味わからん、てのがある。普通に使っているキャラそのままで参加させてくれればいいのに…


ま、基本的にプレイヤーに「楽しむための努力を要求する」ゲームだとおもう。よくもわるくもモリニューゲーって感じだが、開発時のインタビューなどからすると「ちょっと大風呂敷広げすぎてたね」って印象も拭えず。Fable2がダメならデザイナー辞める、とまで言ってたのだけど…おれの中でのモリニューは Black&White あたりからその傾向があって「全面的には信頼できないデザイナーリスト」に載せていたりするのだが、今回もその印象を覆すまでには至らなかった。とはいえ、独特のテイストは健在だし、よく作り込まれているとは確かだとおもう。Fallout3ほどの殺伐さはなく、戦闘もシンプルな操作かつ比較的温いバランスなので、毛色の変わったRPGを気楽にやりたいひとにはおすすめ。




*1:つか当日の朝、横ヨドはありえねぇ混みっぷりだった。たぶんPSPのFF派生ゲーだろうけど。ブランド力衰えてないんだなぁ、いや、すごい。





2008/12/11

Fallout 3



とりあえず、ローカライズチームに賛辞を。NPC同士の「雑談」まできちんと和訳、音声+字幕用意してあるとは思わなかった。これだけのテキスト量を持つゲームを英語版でちゃんと楽しめる奴は相当限定されてくるだけにありがたい。正直、マニュアル和訳できる程度の英語力じゃ辛いからなぁ。


ゲーム的にはOblivionのエンジンを進化させ、そこに近未来、核戦争後の荒廃した大地っつーネタを載せただけ。で、この近未来っつーのがいわゆるレトロ・フューチャー。「1950年代のアメリカ人が想像した未来」が舞台になっている。このへんは建造物のデザインなどにしっかりと反映されており、かなり徹底されている。原子力がやたら普及しているのも雰囲気を出している。車の残骸を爆破して近づくと被爆する、とかおい。


あと、導入部が非常に上手い。チュートリアルを兼ねた作りはよくみられるものだが、そこに状況説明や主人公の生い立ち、キャラメイク、さらに「ゲーム中の選択が完全にプレイヤーに委ねられる」ところまでを示したものはあまり見たことがない。Vaultを出る時、どんな手段を取ったかはプレイヤーによって結構わかれるんじゃないだろうか。




  • よいところ


    • Oblivionの延長線上ではあるけど、全般にちゃんと進化しているのがわかる。


      • 色々な「制約」の下でよりゲームっぽくしたような感じ。自由度自体は下がってる、と思う。要はシステムが似ていても中身は別ゲー。

      • 没入感はOblivionの比じゃないくらいこれの方が上、と感じるのは世界観のせい?



    • 作り込みが半端じゃないので、箱庭的な楽しみ方がすきなひとにはたぶんたまらない出来。

    • VATSという新戦闘システムが、火器による戦闘と相性よすぎる。


      • せっかくシームレスな戦闘を実現できているのになんでわざわざ半ターン制なんて時代遅れなもの導入したんだ、と思ってたのだけど…演出面でもいい感じ。



    • NPCの振る舞いがかなり自然。


      • Oblivionよりは。





  • わるいところ


    • Oblivionほどのスケール感はないかもしれない。

    • 移動速度がやや遅い。

    • 細かいバグがけっこうあるっぽい。


      • 家のロッカーに入れといたアイテムが消えるとか、一部Oblivionにあったバグも残っている模様。



    • 設定上やむを得ない面はあるにしても、風景が一本調子なのはちと寂しい。

    • 巨大ゴキブリがこわすぎる。




とりあえず「ガス漏れしている台所で銃ぶっぱなして爆発→瀕死」という状況でニヤニヤできるひとは絶対に買った方がいい。ただし、なんというか瞬発力のある楽しさではないのに止め時が見つからないって感じのゲームなので、一気にやり尽くすってよりちんたらちんたら別ゲーと同時進行、くらいのつもりでいたほうがよい。





BIOHAZARD 5 体験版



とりあえず落とせるようになってすぐやってみた。


TGSバージョンとちょっと違ってて、キーコンフィグがやや細かくできるようになっていた。が、プレイした感覚はそんなに変わらず。つまり操作性はかなり悪い。なんで武器構えるだけで移動できなくなるのよ、アホか。まぁ、ここはバイオシリーズやってきたひとならそんなに違和感ないのかもしれんけど。グラフィックは完全に今時のゲームレベルなんだけど、ちと遠近感が掴みづらいのはなぜだろう。視野角が狭いから?


あと、操作系を含めたシステム面その他で妙に古臭い感覚はある。これまでのシリーズに親しんできたひと向けに、あえて変えない、という判断が働いた面もあるのだろう。しかし、今時操作性に制限設けて「それも含めてのゲーム性」とか言うのはさすがにヤバすぎる。や、カプコンそんなこと言ってないけどさ。特に映像がリアルになればなるほど、そういう「現実には可能なはずなのにできない」制限は滑稽に見える。ここ数年の洋ゲーの充実ぶりを知ってる人間から見れば「客ナメてんのか?」となりかねない。


で、実際おれの感想は「ナメてんのか?」に近い。こんな不自由な操作系にするのだったら、最初からTPSっぽさなんか捨てちまえばいい。主に海外のFPS/TPSシューターを取り込みたい、ということだと思うが、全てが「営業的な判断」で決まってるような感じなんだよな、このへん。敵AIは和ゲーの伝統に則りウスラバカだし(あれは「ゾンビだからあえて」ではないとおもう)。これなら(技術的には惨々たるものだったが)ラスレムの方がよほど意欲的だったとさえ思う。


う~ん、TGSの時点では「発売日買い」とか言ってた口で言うのもアレだが、家でちゃんとプレイしてみるとちとひどいわな。バイオ5のために箱○orPS3買う、ってひとには評価されるとは思うけど…方向性で多少被るDead Spaceや、同じゾンビっぽいネタのLeft 4 Deadに比べると、ずいぶん置いてかれちゃったね、という感じ。別ゲーなのは確かだけど、この体験版じゃわざわざプレイさせるだけの魅力を提示できてないもの。