2010/01/05

Call of Duty:Modern Warfare 2



とりあえずD端子分配器を手に入れたのでプレイ動画を上げてみた。


【CoD:MW2】チキンが勇気出して走ってみたTDM【Xbox360】


ここんとこマップによってはひたすら走り回っている。何せ走り慣れていないので、地形に引っかかったり無様な殺され方したりといろいろアレなのだが、まぁそれはそれ。キル数を稼ぐだけならいわゆる「芋」よりはるかに簡単なのだけど、K/Dを高く維持しようとすると神経をつかう。この動画みたいなことやってると、相手に上手い人がいると惨殺されることになる。





2010/01/04

去年買ったゲームを振り返ってみる(その3)



その3。これでおしまい。


その他


Wii、DSからテキトーに。PSPゲーは正直あまり印象にのこっていない。





無限航路 (DS)

ひさびさに「JRPG面白いじゃん」という作品だった。思いきって高度に抽象化した戦闘(といってもわけがわからない、というほどではない。昔の「絢爛舞踏祭」あたりに比べりゃ具体的すぎるくらいだw)やパラメータなどがうまくハマっており、ハードの制約の中でよくここまでまっとうなスペオペを展開したなぁと感心する。これをプレイして「もうJRPGは携帯機でいいや」と感じたのは確か。





ラブプラス (DS)

いやぁ、これはすごかった。ギャルゲーはほとんど興味なかったのだが、まさに「やられた」のひとこと。これについては多くは語るまい。凛子は俺の嫁。まぁ、これもまた携帯機ならではといった作りなのだが、これについてはROM容量の限界を強く感じた。もっと喋りのバリエーションがほしい。なんせ凛子は俺の(ry





EA SPORTS アクティブ パーソナルトレーナー Wii (Wii)

WiiFitのパチモン、と思いきや、これがかなり本格的なフィットネスソフトだったりする。だいたい1日30分前後のトレーニングなのだが、提示されたメニューをこなすと本当に汗だくになる。おそらく、この手のソフトではもっとも効果が実感できるんじゃないだろうか。ただし、それは継続できれば、の話。なんせ本格的なので継続するにはそれなりに強い意志が必要だ…なんて書いてしまうとバレバレだとおもうが、おれは続けられなかった。


あと、このソフトはトレーニングに用いるゴムバンドが付属するのだが、これがいかにもチャチな作りで、見るからに耐久性のないシロモノ。まぁ、別にこれじゃなきゃできないわけじゃないので、市販のものに変えればいいのだが…





New スーパーマリオブラザーズ Wii (Wii)

花札屋恐るべし。何という完成度。今の基準だと難易度がやや高いかもしれないが、繰り返しプレイすることで上達を実感できるタイプのゲームなので問題はないだろう。多人数マルチプレイもおもしろい。おたがいのプレイが干渉しあって、正直全体的な難易度はソロプレイより上になる。が、上手く息を合わせることで簡単になる場面も多い。何より単純に盛り上がる。また、一人が死んだときの復帰システムなどもよく考えられている。個人的には、Wiiを持っている全てのひとにお勧めしたい。ホント、「任天堂ゲー専用機」としてのWiiは優秀だ。


ただ一点、Wiiコンの横持ちでしかプレイできない(いちおうヌンチャクも使えるが…)のは大きな欠点。とにかく持ちづらい。クラコンを使えるようにしなかったのはなぜだろう?振る操作なんてボタンで代用できるレベルでしかないのに…





去年買ったゲームを振り返ってみる(その2)



さてその2だ。PS3関連をつらつらと。


PS3


去年4月に購入してみたものの、ソフト購入本数はそれほどでもない。Xbox360持ちからすると色々と気になる点が多く、独占ソフトもあまり魅力的ではなかった。和ゲー好きなひとにとっても決して満足できる感じではないんじゃなかろうか、これ。てな感じで個人的にはがっかり感が相当強いが、ひとによってはまた違う感想を持っているのかもしれない。





龍が如く3

非常によくできた和ゲー。正直ヤクザゲーとしてはストーリーが破綻しているし、もうこの主人公がメインではネタ切れなのかなぁ、ともおもうが、ゲームとしてみればこれだけ盛り沢山の要素をうまいことまとめて仕上げてある、というのは単純にすごい。いい意味で予想通りの出来。どうでもいい話であるが、うちの嫁さんが去年一番ハマったのがこのゲーム。続編が3月に出るが、えらい楽しみにしている。





デモンズソウル

PS3というくくりを抜きにして、すばらしい、の一言。おれ的2009ベストゲー。フロムゲーによくある「徹底的な説明不足」がこのゲームに関してはプラスに働いていたように感じられた。薄っぺらいストーリーなどなくて、極端な話ひたすら死んで覚え、自分が上手くなるのを実感しながらレベルを上げていくだけ、といってもいいくらい。本当にすばらしい。個人的には、こういうとんがった和ゲーをPS3に期待している。海外での評価も高いようで、昨年度のBest role-playing gameを総ナメに近い状態となっていた。サイトによっては、Unchated 2を抑えBest PS3 gameに選出されるというありえないことに。こうなってくると今後の続編なども期待したいが…でもなぁ、SCEはこともあろうにこれのローカライズやらなかったんだよな。おかげで北米での発売はずいぶん遅れてアトラスから、という事態に。ファーストからのタイトルだったらもっと売れただろうし、もっと評判になっていただろうに、なぜだ…





塊魂TRIBUTE

うってかわってこちらはがっかり筆頭。Xbox360版を知る者にとっては、ステージやら何やらのバリエーションが増えただけの劣化版、としかおもえなかった。同時表示できるオブジェクト数の制約がキツかったのだろうと推察されるが、Xbox360版で感じられた「やたらめったらあるオブジェクトを豪快に巻き込む」楽しさは大幅にスポイルされてしまっていた。売上がよかったという話もあまり聞かないので、もしかすると続編はもうないのかもしれないが、もしあるのならそのあたりをぜひどうにかしていただきたい、とおもう。たぶん次もPS3でのリリースだろうから。





機動戦士ガンダム戦記

こちらもがっかりタイトル。いやね、ガンダムゲーに良ゲーなしなのはもうほぼ鉄板かなぁ、とおもうが、それにしてもふざけんな、と。叩かれるのを承知で言うが、すくなくともオンラインに関してはXbox360でリリースされたオペレーショントロイの方がよほど遊べたし「もうちょっとブラッシュアップしてくれたら良ゲーだったのに」という感覚を持てた。


未だに「ガンダムゲー」ってだけである程度の本数が計算できるのかもしれないが、こうやってブランドを磨り減らしていくのはもはやバンダイナムコのお家芸、という感じがする。そういう意味で、おれはもうこの会社には何も期待していない。80年代ナムコのあの感じだけ分離してくれねぇかなぁ。





Uncharted 2: Among Thieves

評判通りの出来で、クリアするまでずっといいテンションで楽しめた。やたらグラフィックの綺麗さばかりクローズアップされがちだが(これはいわゆるPS3 fanboyなひとたちに持ち上げられてしまったことが大きい。どのハードにもfanboyなひとはいるが、本当に邪魔くせぇ。ハードの存在価値なんて、どんなゲームがプレイできるかだろうに…)、インディジョーンズの後に乱発されたB級アクション映画のテイストを本当によく取り入れていた。日本語吹き替えもかなり高い水準で行われていて、この辺はさすがという感じ。ただ、結局のところただのTPSになってしまっていたのが残念。もうちょっと謎解き風味を想像していたのだが…そういう意味では、先に書いたB級アクション的テイストが合わないひとには凡ゲーかもしれない。





去年買ったゲームを振り返ってみる(その1)



年が明けた。今年もふざけたペースでテキトーなことを書きちらす予定である。いや、できれば更新頻度はもうちょっと上げたいなぁ、とはおもっている。ホントに。マジで。


とりあえず年明け一発目として、去年買ったゲームを振り返ってみたい。普通こういうのは年末にやるもんなんだけどな…以下、購入したものリスト…とおもったが、素直に羅列すると家庭内で(主に本数的な意味で)問題になりそうなので、印象に残ったものをピックアップしてみることにする。最初はXbox360から。


Xbox360


なんだかんだいって、購入本数はダントツ。PS3とのマルチなら基本的にはXbox360版一択だし、独占タイトルでも質の高いモノが揃っていた。もちろん和ゲーについては文句の一つや二つ言いたいところもあるが、そもそもXbox360に和ゲーを期待してたんか?と言われりゃしていないわけで…つかマイクロソフトはおそらくもう満足しちゃってるんだろうなぁ。ひとまず今世代はこんなもんでオッケー、てな感じで。確かに初代のころをおもえば隔世の感があるわけではあるが、まぁもうちょっと気合入れて金かけてくれよ、ともおもう。


しかし、ゲーマーにとっては今世代機ではもっとも素晴しい体験をさせてくれるハードであることは間違いなく、次世代機までの間もこれまで同様楽しませてくれることを期待したい。





スターオーシャン4

JRPGとしてはかなり快適な戦闘システムと、あまりに稚拙なストーリーの落差が残念だった。せめてメインプロットくらいはマトモなライターに発注してはどうか。さらに、ディスク入れ替えがやりこみ要素を台無しにしているのが致命的で、プレイアビリティという点で大きな問題を抱えてしまっていた。また、グラフィックもかなり人を選ぶ。ちなみにおれは「選ばれなかった」人間だ。





電脳戦機バーチャロン オラトリオ・タングラム

まず、このゲームがXBLAでリリースされるとはおもわなかっただけに驚きだった。もっと驚きだったのは、その「面白さ」が今でもまったく色褪せていなかったこと。改めてよくできたゲームだと再認識した。また、ネットワーク対戦の快適さもすばらしい。ドリキャスで初めてネットワーク対戦したときも感動したが、XBLA版では「ほぼノーラグ」のネットワーク対戦ができる。技術の進歩はこう活かすべき、というよい見本といえる。ツインスティック発売というのもよくよく考えたら通常ありえない話で、XBLAゲー一本のために専用デバイスリリースというのは後にも先にもこれだけなんじゃなかろうか。


ただし、今やもう完全に選ばれし者の戦いになっているので、おれの立ち入る余地は1mmたりとも残っていない。100戦して95敗する自信がある…





バイオニックコマンドー

ぶっちゃけ不遇のソフトだった。世間的には低評価の駄ゲーに落ち着いてしまうのかもしれないが、何気によくできた佳作だったようにおもう。ワイヤーアクションをうまいこと3Dに落とし込むことに成功していた。しかし、カプコンの目標販売本数があまりにも高すぎた。どう考えてもミリオンはないだろう。その辺の「ズレ」がこのソフトを必要以上に「かわいそうな感じ」にしてしまった。


もし安く手に入れられる機会があったら、ぜひ購入してみてほしい。





FIFA 10

EAはこのゲームで、日本以外におけるサカゲースタンダードの座を完全に確保した。相変わらずセンスのないメニュー構成、一貫性に欠けるUI、散見される細かなバグなど問題も少なからずあるのだが、ゲーム内容はさらに進化していた。日本代表、Jリーグともに収録されていないこともあり、日本国内でウイイレを上回ることは今後も絶望的だとはおもうが、逆に言えばそのあたりがクリアされ、EAが本気でプロモーションをしかけたらどうなるかわからないんじゃないだろうか。





BAYONETTA

いやぁ、これはすごかった。ストレスを感じさせない操作性、ポイントを押さえたバカスタイリッシュなグラフィック…正直年齢的にアクションゲーはキツくなりつつあるのだが、それでも回避と攻撃の妙を存分に楽しむことができた。ただしやり込み要素に手を出すと難易度が飛躍的に上昇するため、ちょっと放置気味になってしまっているのが残念。いつかまた再開してやるんだ、うん。





Forza Motorsport 3

ある意味別格なのでこうやって取り上げるのもアレだが、とりあえず。前作での長所はそのままに、短所の大部分を解消してきたのはさすが。これだけグラフィックの質を上げながら、60fps完全固定なのはすごいし、「よくわかっている」とおもう。また、個人的にもっとも感心している点だが、標準コントローラでの操作性は本当にいい感じに調整されている。今まで言ってきたことをほぼ全て実現してきているだけに、「2010年はForzaにとって大変忙しい1年になる」というTurn10スタッフの言葉も素直に期待できる。ただ、野良オンラインの仕様がまだ改善されていないのはいただけない。これについても「そのうち何とかする」と言っているので、とりあえずは待ちか。





Call of Duty:Modern Warfare 2

これももう別格かもしれない。現代戦FPSのベンチマーク、ともいうべきゲームになった感じ。といっても、キャンペーンはまだ未クリアだったりする。そのくらいオン対戦の中毒性が高い。前作に比べ、最大レベルが70まで上がったので、ややマゾ風味が過ぎるかもしれないが、まぁそれはそれ。また、これだけ質の高いグラフィックをほぼ60fpsでぶん回す技術力もすばらしい。フレームレートなど30fpsで十分みたいな論調が一部にあるが、おまえらはテクノフォビアかと。FPS/TPS、レースゲームのようなジャンルであれば、基本的にはフレームレートは60fpsが正義、といっていい。実際、これの後に30fpsのFPSをプレイするとかなり辛い。





2009/12/20

Forza Motorsport 3: Dan Greenwaltへのインタビュー記事が興味深い



2ちゃん本スレで見つけたレースシム系オンラインマガジンに掲載されていたDan Greenwaltへのインタビュー記事が大変興味深かったので、冒頭部分を日本語にしてみた。つっても無料の機械翻訳よりはまぁいいんじゃないの?って程度。誤訳や抜けも多々あるはず。原文はAutoSimSport – Volume 5, Issue 3 Out — VirtualR – Sim Racing NewsからPDFをダウンロードすることで参照できる。これで全体の1/4程度なので、これ以降は気力があれば…例によって無許可のため、いつなくなっても責任は持てない。






AUTOSIMSPORT:


前回のインタビュー(Vol 4 Num 3)で、あなたはトーヨータイヤから得られた情報のために、データをPacejkaの「マジックフォーミュラ」に合わせることができなかった、と説明しました。これはつまり、あなたが自分たち自身のタイヤ物理を構築しなければならなかった、ということを意味しています。Forza 3におけるこのモデルの改良について説明していただけますか?タイヤモデルという点で、我々がそこに期待できるものは何でしょうか?そして、その改良はどのように行なわれたのでしょう?





DAN GREENWALT:


Forza 3では、我々はPeugeot Sportsを通してMichelinと強い連携を構築しました。Peugeot Sportsは彼らのスポーツカー計画、LMPやその他車種においてMichelinと連携しています。この連携によって、我々はMichelinと高いレベルのパートナーシップを得ることができました。彼らは我々にレーシングカーだけでなく、市販車についても大量のテストデータを公開したのです。また、このパートナーシップにより我々はそこで何がどのように働いているのかを見出すため、彼らのエンジニアと話すことができました。Pacejkaの公式は今ではちょっと古くなっていますが、それはMillikenの著書にある優れたデータに基いたものです。我々のような開発者の大部分はMillikenの著書からスタートします。なぜなら、彼の著書が包括的なものだからです。





問題は、我々がこのテストデータを理論にうまく合わせられなかったことです。これは天候システムに似ています。天候には多くの変数が存在します。もし天気予報をしようとするのなら、もしあなたが気象学者になりたいのなら、あなたにはどんどん変化していく最先端の科学を知らなくてはなりません。完璧に正しいとは絶対になりませんが、可能な限り改善できるよう努力しつづけることになります。しかし、そこには多くのパラメータ、たとえば貿易風や「heat off the equator」などが存在しており、知っておかねばならないパラメータは年ごとにどんどん増えていきます。タイヤについても同じような状況なのです。





Forza Motorsport 3において、我々はタイヤの柔軟性を追加し、それをタイヤ温度(表面外側、内側、およびその中間)、ガスの温度上昇、タイヤのアスペクト比のような変数と組み合わせました。タイヤコンパウンドはサイドウォールの剛性に影響し、内圧の上昇とあわせ、荷重のかかったタイヤがどのように変形するかに影響します。これら全ては相互に関連しており、全ての変数が互いに影響しあいます。そのため、新しい要素のシミュレートを簡単に決定することはできず、これらの新しい要素を包含する新しいタイヤシステムを再構築する必要があります。





また、我々はForza 3にタイヤの「弾性」も導入しました。タイプは、サスペンションの上でそれ自身がバネのようにふるまい、ある程度のバンプを吸収します。そして、これもまたタイヤの柔軟性に組み込まれているものです。大部分のプレイヤーはこれによる違いを感じられないかもしれません。が、プロのドライバーなら感じられるでしょうし、この違いは不思議なことにゲームでのドライブを簡単にします。それは、より「シミュレーションより」にすることで、タイヤがより「柔らかく」なり許容度が広がるため、ドライブが容易になるからです。





AUTOSIMSPORT:


あなたは以前Forzaを「リアリスティック、直観性、そして楽しさの完全なバランスを備えている」と表現しました。Forza 3では、その点でどのように進歩したのか教えてください。特に、「直観性」という考え方は、開発者が「リアリズム」の観点から今まさに向かおうとしているところに思えます。つまり、自動車は高速でコントロールするのは比較的「簡単」ですが(我々はフェラーリを思いのままにぶん回し、昔のシムなら盛大にスピンアウトしてしまうほどの物凄いドリフトを決める、「Top Gear」のClarksonのような人々を見ています)、しかし…それはコンソールシムにおいて「楽しさ」の要素の大きな部分を占めているようにみえるドリフトを、たとえば7度ほどの角度で容易に維持できるという意味ではありません。もうちょっと的確な言い方をさせてください。60年代、バイアスタイヤで車はドリフトしながら旋回していたでしょう。しかし現代のタイヤでは、(曲がるために)最小のステア操作では車はドリフトしません。もし車がトラクションを失うと当然車はスライドしますが、しかしスライドやドリフトはあなたが過度に熱くなりそうなとき、もしくは熱くなりすぎてしまった時に起きてしまう現象です。ところが多くのコンソールプラットホームの「シム」では常にドリフトしているようにみえます。Forzaでは、この楽しさとリアリズムのせめぎ合いをどう整理していますか?





DAN GREENWALT:


トーヨータイヤやMichelinから得ることのできたデータから、我々は市販タイヤがかなり高いサイドウォールを持っており、またスリップアングルレシオが10~12度あたりになるまではフリクションのピークに至らないことがわかりました。これはつまりまだ十分に滑っていない車は、トラクションを失うことなしに10度ほどのヨー角を持つことになることを意味します。PCのレーシングシムを見ると、そこでは基本的にはレーシングタイヤのみですが、そのタイヤは3~4度ほどでピークとなり、車は少しのドリフト角も持つことができません。このことは、シムレーサーの要望を説明します。しかし市販タイヤはそのようには振る舞いません。市販タイヤはそれよりずっと大きなピークアングルを持っています。





しかし、私はコンソール機のレーサーを擁護しているわけではありません。私はレーシングタイヤのそれが市販タイヤのそれに比べかなり面倒なことを理解しています。タイヤの最大スリップアングルは、3~4度から12度までのレンジを持っているのです。高いサイドウォールを持った質の悪いタイヤ、たとえばトラック用タイヤなどでは、その車重の影響も受け、これが16度に達します。これは全てデータに基づくものです。「このシム対あのシム」という話をしているのではありません。我々はその「野獣」の性質全てをモデル化したのです。





直観性、楽しさ、リアリズムのバランスに関するあなたの質問に答えるため、インターフェイスを見てみましょう。Forza 3をホイールでプレイしているとき、あなたと走行中の車の間には何のバッファも存在しません。ホイール、スロットル、ブレーキとダイレクトにリンクし、現実の物理が働きます。しかしコントローラでプレイする場合、Forza 1 からForza 2、Forza 2からForza 3の間には、プレイヤーの意図を読むような大きな改良がなされています。たとえば、コントローラのスティックを左いっぱいに倒した時、必ずしも左いっぱいの操作を意図しているとは限りません。左いっぱいにしようとしているか、それを徐々にやろうとしているか、もし「ちょんちょんちょん」と入力しているのなら、ピークの8割くらいで操作したいのかもしれない。そんなわけで、我々はプレイヤーの意図を読む必要があるのです。その試みの結果、コントローラでのドリフトははるかに簡単に、そしてより直観的に行えるようになりました。ホイールでは、やりたいと思う操作をはるかに正確に行うことが可能です。一方コントローラでは、左いっぱい、右いっぱい、しばらく左いっぱいに切って中立、再び左いっぱいという入力になります。彼らは実際ロックトゥロックまで回したいわけではなく、ある一定の角度にしようとしています。我々はその意図を読む必要があるのです。





本質的に、我々はコントローラプレイヤーが望む操作を直観的にすることでドリフトをはるかに簡単にしました。彼らにとってより楽しめるものにしたのです。それらは同じ物理に基づくものであり、その物理はより「シムより」になっていますが、コントローラはより大きな「バッファ」を持ちました。






とまぁこんな感じで今日はここまで。


わかりづらいところを補足すると、Pacejkaのマジックフォーミュラっつーのはタイヤ周りの物理において、主にスリップアングルがある場合(タイヤの向きと進行方向がずれている場合)の振る舞いを定式化したもの。これ、既知の物理法則に基いて導き出されたものではなく、いわゆる経験則的なものなのだけど、どうも結構色々な状況で現実にフィットする。wikipediaによれば、「reasonably accurate, easy to program, and solve quickly.」だそうな。ゲームに導入するにゃこれ以上ないくらいよい特徴ですな。


で、Danはこれが「自分らが得られたデータとうまく合わなかった」と言ってるわけだ。そのためにタイヤの柔軟性(単にタイヤフレックスってした方がわかりやすいかな?)や弾性を考慮に入れた、ということらしい。面白いのは、このような取り組みによって「運転しやすくなる」と明言している点。これは体感にとても合うし、「タイヤのよじれがシミュレートされたからでは?」という意見を裏付けるものだ。


中盤から後半は訳の質が劣悪でまったくもってわからないかもしれないが(すみません…)、これも要はPacejka's Magic Formulaのお話をしている。


最後の方ではハンドルコントローラではなく、パッドによる操作性の調整について。Forzaシリーズはどんどん補正を(プレイヤーの意図を読む方向で)入れる方向で調整しているということを述べている。これには不満のあるひともいるかもしれないが、パッドの特性を考えたら仕方ないとおもう。むしろよくもまぁここまで調整した、というのが個人的な感想。





2009/12/16

なんだかねぇ



◆『グランツーリスモ5』北米でのリリースは2010年夏/『Forza 3』の本当の販売量? ゲーム好きの戯言ブログ

なんつーか、こういうひとはゲーム好きっつーかPS系好きなだけなんだろうなぁ、とおもう。ゲハ脳といってしまっていいのかもしれない。Turn10の「やらせ」(これもどうせロクに原文に当たってないのが見え見えなんだけど…)には敏感に反応するくせに、ポリフォニーデジタルのこれまでの所業には反感おぼえないってのはおれの理解の外だ。

「人間ならば誰にでも現実の全てが見えるわけではない。多くの人は、見たいと欲する現実しか見ていない」(ユリウス・カエサル)ということ、か。自戒を込めて。

つか、そんなことはどうでもいい。

Infinity WardはとっととMW2マルチプレイのバグ修正をしたまえ。Turn10はとっととパブリックレースを全開放したまえ。俺的マルチプレイの両軸がこんな状況では悲しい。Borderlandsは珍しく「酔い」が激しく出るのであまりプレイできないし…デモンズソウル2周目再開するかなぁ。




2009/12/09

Modern Warfare 2



てことで「せっかくだからおれは日本語版を待つぜ~」とどこかで呟いたことも忘れ、ここ3週間ほどサルのようにヤりつづけている。ホント馬鹿じゃなかろうか>おれ。今回マルチプレイのレベルがLv.70まであるため、プレステージ(いわゆる2周目以降)はやらねぇと心に決めていたはずなのに、気がつけば2周目のLv.24まできている。

最近はM200 InterventionとAA-12*1を担いでいくのが楽しい。Interventionの銃身についているバイポッドが視界内で激しくウザいのだが、それはそれ。


ただ今作、前作で比較的猛威をふるったSMG持って走り回るタイプのひとからは低評価っぽい。おれはこそこそしながらじりじり接近するのが好きなので、その辺どうなのか判断できかねる。基本的にはマップがちょっと広くなり、構造も複雑になっているので、凸野郎も芋野郎も色々考えることが増えた、くらいはわかるんだけど…ルート取りの自由度は高い(とおもう)ので、うざい定点がいたらとりあえず無視するのが一番かもしれない。あ、チーデス限定の話ね。おれほぼチーデス一択なので。


あと、ダメージ判定が射撃側になっているのも大きいか。これにより「照準さえ正しく合わせていれば100%命中する」ことが保証される。一方で被射撃側からは「相手が見えた瞬間遮蔽物に隠れたのに、隠れてから弾丸喰らう」という現象が発生する。避けて通れないラグの問題をどっちが被るか、というだけの話だが、これも凸野郎にはかなり不利である、とは言える。

ただ、「結局は上手い奴が上手い」という単純なところに落ち着くので*2、基本的には好みと慣れの問題かとおもう。実際、スコア稼ぐのは上手い凸野郎ってことが多いしなぁ。


しかし今回、結構強烈なバグ技が存在しているのはマイナス点。チーデスだとそれほど見ないのだけど、ルールによっては破滅的な影響を与えるので早期のパッチを望む。幸い、最初のアップデートで修正されるという中のひとの発言はあるのだけど、その「最初」がいつになるのか…


そういや今週日本語版が出るのだが、その翻訳が微妙らしいと一部で話題になっている。たとえば、




  • Remember - no Russian.


の訳が、




  • 殺せ、ロシア人だ。


になっているらしい。これ、ロシア人テロリストがロシア国内の空港で無差別テロを起こすシーンで、しかも彼らはこのテロをアメリカ人の仕業に見せかけたがっている場面。文脈的にはおそらく「忘れるな、ロシア語はダメだ(自分たちがロシア人だということがバレてしまってはマズいから)」「いいな、(おれたちはorテロ対象は)ロシア人じゃないぞ(だから殺してしまっていいんだ、的な感じ)」あたりが正しい訳じゃなかろうか。たぶん前者が正しくて、実際この発言まではロシア語もあるが、以降は英語での会話となる。ここ、ストーリー上結構重要なシーンなのだが…


とにかく、せっかく吹き替えまでやってくれたのなら、もうちょっとがんばってほしかったなぁ、とはおもう。たまたまひどい誤訳をした箇所がピックアップされてしまっただけ、とおもいたい。とはいえ、ストーリーを理解する上で日本語化されているということは大変重要なことだし、吹き替えまでやってしまう、という判断そのものは全力で支持したい。


この辺の翻訳周りの事情に関しては、


ゲーム内音声翻訳の難しさについて - LYE@はてな


ゲーム翻訳プロジェクトのリスク特定は大事 - LYE@はてな


が参考になる。ただネットの情報に煽られて「クソ翻訳」「仕事しろ」と暴れていても何の足しにもならない、ってことくらいは理解しておくべきだ。




*1:アダー、ではなくフルオートショットガンの方。今回ショットガンがセカンダリ兵装扱いになった。近距離戦メインでいくなら他のショットガンの方がいい


*2:もちろん、どちらかといえばお祭り系FPSなので、その「偏差」はやや大きい。でも、たとえば麻雀などにくらべればずっと短期間で実力通りの結果に収束する、はずだ