2008/11/02

みかじめ料によるビジネスモデル



いや、これ思いっきりゲハ板ネタなので首つっこむのもアレなんだけど…






 思い切って北米のパブリッシャーに直接聞いて見た。なぜ、PS3がパブリシャーたちにあまり支持を受けていないのか? やはりSCEのネット戦略がマイクロソフトのそれと比べてパブリッシャーフレンドリーではないらしいの。ネットインフラが整っていて、パブリッシャーは「乗っかる」だけになってるXbox 360に対して、PS3はパブリッシャーの負担が重いんだって。


 また、パブリッシャーのプロモーションとして欠かせないPSN上でのデモやトレーラーのお話。ユーザーはもちろんタダでダウンロードできるんだけど、実はパブリシャーにダウンロードされたダウンロードした容量に応じて支払いを要求しているのだ。Xbox 360は基本プロモーションとしてとらえているのでタダ。


 だから、パブリッシャーによっては、マルチプラットフォームでタイトル展開してるのに、PS3にはデモを提供してないけど、Xbox 360には提供してるってことがあるらしい。当然デモやトレーラーを見て買うユーザーたちは、Xbox 360ユーザーが多いってことよね。ここでもパブリッシャーがXbox 360を選ぶ理由があったのね~。



くねくねハニィの「最近どうよ?」(その27):海外ではハード別にどんなゲームソフトが売れるのか考察してみた (2/4) - ITmedia Gamezより引用





ユーザには「無料です」といい顔をしている裏で…ほぉ、いやいやいやいや。以下、これが事実だとしての話。


結局のところ、コストの総量なんてそう変わりゃしないんだから、ユーザが払わずに済んでる分は誰かが払っているわけで、ここではパブリッシャーだったというだけの話ではある。ゲハ板で調べた方によると、PSN(Wiiもそうらしいが)はakamaiつかってるらしいので、月あたり数億のコストがかかっているはず。


ただねぇ、こんなモデルでやられちゃパブリッシャーはたまったもんじゃないでしょ?体験版やらトレイラーの配信に従量制課金ってあり得ないよ。開発にも手間がかかり、ロイヤリティも他プラットフォームより高く、オンラインプレイ環境は自前で用意しなきゃいけない上にこれ…ホント、圧倒的シェア前提の酷いモデルなんだな。「おれたちのところで商売させてやるから、金はたんまり払えよ」っつってるわけだもんね。まさに「ヤクザな商売」だ。


実際、PS3で提供されている体験版やトレイラーはかなり少ないらしい。「DL数限定」の体験版という、なんだかよくわからないものもあるのだが、上記が事実だとすれば理解できる。販促のためにはどちらも非常に重要なんだけど、ソフトの売上なんざ知ったこっちゃない、ということかねぇ。


マイクロソフトはさすがにOS屋なので、ソフトウェアこそ重要、という姿勢で一貫している。それはFUDなどで問題となっていたころも同様で、この点に関しては巷で言われるほど酷い企業ではなかった。ゲーム事業でもその辺の事情は同じように見える。


もちろん、企業としての体力差があり過ぎるので、一概に比較して批判するのは気の毒かもしれない。だとしても上のは酷い。マルチプラットフォームでの開発環境が整っているらしい状況なので、タイトルがまったくリリースされなくなることはないにしても、サードパーティによるPS3独占タイトルは厳しくなるだろう。日本での状況にしても、今後Xbox360の普及台数が増えてくると一気にシフトする可能性だってあるんじゃなかろうか。


現在Xbox360持ちのおれとしては、そうなれば実にありがたいのだが、実際のところはなかなか…ってとこだとは思う。ま、PS3限定で本当にやりたいタイトルがリリース(予定、じゃなくてね)されたら本体ごと買いますわ。





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