とりあえず、ローカライズチームに賛辞を。NPC同士の「雑談」まできちんと和訳、音声+字幕用意してあるとは思わなかった。これだけのテキスト量を持つゲームを英語版でちゃんと楽しめる奴は相当限定されてくるだけにありがたい。正直、マニュアル和訳できる程度の英語力じゃ辛いからなぁ。
ゲーム的にはOblivionのエンジンを進化させ、そこに近未来、核戦争後の荒廃した大地っつーネタを載せただけ。で、この近未来っつーのがいわゆるレトロ・フューチャー。「1950年代のアメリカ人が想像した未来」が舞台になっている。このへんは建造物のデザインなどにしっかりと反映されており、かなり徹底されている。原子力がやたら普及しているのも雰囲気を出している。車の残骸を爆破して近づくと被爆する、とかおい。
あと、導入部が非常に上手い。チュートリアルを兼ねた作りはよくみられるものだが、そこに状況説明や主人公の生い立ち、キャラメイク、さらに「ゲーム中の選択が完全にプレイヤーに委ねられる」ところまでを示したものはあまり見たことがない。Vaultを出る時、どんな手段を取ったかはプレイヤーによって結構わかれるんじゃないだろうか。
- よいところ
- Oblivionの延長線上ではあるけど、全般にちゃんと進化しているのがわかる。
- 色々な「制約」の下でよりゲームっぽくしたような感じ。自由度自体は下がってる、と思う。要はシステムが似ていても中身は別ゲー。
- 没入感はOblivionの比じゃないくらいこれの方が上、と感じるのは世界観のせい?
- 作り込みが半端じゃないので、箱庭的な楽しみ方がすきなひとにはたぶんたまらない出来。
- VATSという新戦闘システムが、火器による戦闘と相性よすぎる。
- せっかくシームレスな戦闘を実現できているのになんでわざわざ半ターン制なんて時代遅れなもの導入したんだ、と思ってたのだけど…演出面でもいい感じ。
- NPCの振る舞いがかなり自然。
- Oblivionよりは。
- Oblivionの延長線上ではあるけど、全般にちゃんと進化しているのがわかる。
- わるいところ
- Oblivionほどのスケール感はないかもしれない。
- 移動速度がやや遅い。
- 細かいバグがけっこうあるっぽい。
- 家のロッカーに入れといたアイテムが消えるとか、一部Oblivionにあったバグも残っている模様。
- 設定上やむを得ない面はあるにしても、風景が一本調子なのはちと寂しい。
- 巨大ゴキブリがこわすぎる。
とりあえず「ガス漏れしている台所で銃ぶっぱなして爆発→瀕死」という状況でニヤニヤできるひとは絶対に買った方がいい。ただし、なんというか瞬発力のある楽しさではないのに止め時が見つからないって感じのゲームなので、一気にやり尽くすってよりちんたらちんたら別ゲーと同時進行、くらいのつもりでいたほうがよい。
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