2013/01/30

Path of Exile : How the Open Beta launch went for us (雑訳文)

さて、Path of Exileはオープンベータ開始後、サーバキャパシティの問題に直面しつつも概ね上手くいっているように見える。このオープンベータ開始にあたり、開発陣から見たその時の様子が公式フォーラムに投稿されていたので、例によって日本語化してみた。もうちょっとゲーム内容に関する記事の方が興味をそそるかもしれないけど、こういう視点のものはなかなか訳されないので…なお、この原文はオープンベータ開始翌日あたりの投稿であることに注意。

お約束:例によって無許可海賊版のため、以下の記述は前触れなしに削除される可能性があります。また、文中に誤りや矛盾があった場合は十中八九訳者の責によるものと思われます。正しい文章は原文を参照してください。

原文はこちら:How the Open Beta launch went for us


ここ数日は我々にとってすばらしい日々でした。6年以上にわたるPath of Exileの仕事のあと、我々はオープンベータ開始が完全な成功だと言えることを誇りに思います。すでに我々は立ち上げ時における安定性問題のいくつかに対処していますが、現状のゲーム実行状況にはとてもよろこんでいます。本日の早い段階で、ピーク時には同時に56,700ユーザが接続し、この週末にはこの記録を超えるのを楽しみにしています。これは我々が予期していたよりはるかに関心を持ってもらえていることを示していますが、ありがたいことにサーバ能力の限界ぎりぎりでもあります!この投稿は、オープンベータ開始が我々の視点から見てどのようなものだったかについて書かれています。

先週、Erikによってチームが指揮されている間に、Jonathanと私はカリフォルニアへ飛び、Path of Exileをジャーナリストたちに披露しました。オープンベータが始まることになる前のこの数日で、このゲームをプレスへ公開した効果をすぐに理解しました。ウェブサイトのトラフィックは日毎に増加し、多くのポジティブな記事がオンラインに登場しました。我々は急遽追加のサーバをオーダーしましたが、結局これはよい考えだったということがわかりました。

私は、オープンベータ前日のことをコントロールされた混沌の日として、常に思い出すことになるでしょう。開始まで24時間を切り、我々は大部分のシステムに最後の調整を加え、最終品質確認を行いました。この日、0.10.0パッチによってAct3の最終ボス戦闘と全般的な安定性に多くの改良がなされました。我々は、自分たちが望んでいた全てのことをやろうとしましたが、このためにチームは利用できる時間を全て注ぎ込みました。深夜になるころには、マイクロトランザクションで購入できる効果の動画と説明の制作に取り組む開発者のコアグループが残っていました。何人かは夜を徹して作業を行い、午前7時には最終ビルドのデプロイ準備が完了しました。この時、みんながClosed Beta kiwi packを駆け込みで買おうとしたため、販売数量はまったくとんでもないことになっており、我々は毎時かなりのペースで新しいDiamondサポーターを迎えていました。クローズドベータ終了、そして0.10.0パッチのデプロイに踏み切るのには大変なためらいがありました。

私が気付きすらしない前に、「20分の予定ダウンタイム」は終わっていました。我々のサーバは、Jonathanが私に語っていた通り実際に高速だったのです。このデプロイが完了すると、0.10.0は稼動状態となりましたが、プレイヤーたちはまだログインできないようになっていました。我々は、その前に全てが稼動しているか確認するため急いでログインしましたが、ありがたいことに問題はありませんでした。カウントダウンが終了するまで90分ほどあったため、我々はプレイヤーにパッチをダウンロードしてもらうことができ、その間に朝食をとりました。

大量のデータを配信したい他の会社と同じように、我々はCDN(Content Delivery Network)を利用してパッチをユーザに配信しています。人々が最寄りのサーバから高速にファイルをダウンロードすることができるよう、CDNは世界中に大量のサーバを持っています。クローズドベータのころは、我々はどれほど早くパッチを当てられたかという称賛のメールを頻繁に受けとっていました。

しかし、1.5GBのパッチをおよそ50,000人がダウンロードしようとしたとき、この仕組みは我々が期待していたようにはスケールしませんでした。我々は事前にCDNからこのことを警告されていましたし、彼らはキャパシティを増強していたのですが、実際にはもっと必要でした。彼らが我々のためにサーバを追加すると、さらに多くのユーザがダウンロードを開始しました。オープンベータが始まるころには、非常に混み合ったCDNサーバに近いユーザの中には、パッチに数時間かかりそうなユーザがいるということは明らかでした。我々はこれについて大変申し訳なく思っており、今後高速なダウンロードを維持できるように行動しています。

1時間ごとに、およそ9,000ユーザがパッチ当てを完了していました。オンラインプレイヤー数が着実に増えていくのを見ている間、サーバは問題なく稼動していました。そこで、ちょうど我々がお祝いを始めようとしたとき、ケーキが届きました。昔からのファンでDiamondサポーターのtpapp157からのものでした。我々はチームを集め、ケーキを楽しみました。私は、売上やネットワークトラフィック、サーバの安定性がどうなっていたかについてちょっとしたスピーチをしたのですが、それまで30時間ほど寝ていなかったので、おそらくチームのみんなにはよくわからない内容になっていたことでしょう。

同時接続数がピークとなる数時間は、ニュージーランド時間で朝になるのが普通です(ヨーロッパでは夜、アメリカでは午前中になります。睡眠中のタイムゾーンはアジアだけですが、我々はアジアではマーケティングしていません)。これは、午前中の早い段階でサーバが快適に処理できる最大数に到達することを意味していました。我々は0.10.0bパッチ(パッチノートはこちら)を準備し、私は睡眠をとるため帰宅しました。パッチは無事デプロイされましたが、CDNの帯域幅の問題は、パッチに必要な8MBのダウンロードにしばらくかかるユーザがいることを示していました。

午前5時ごろ、ゲーム世界は何度かクラッシュし、その度にみんなが蹴飛ばされました。私がオフィスにつくと、Jonathanがこれを解消するためのフィックスをデプロイする準備をしていました。現在では、既知の、もしくは未知のクラッシュは存在していません。最後にクラッシュして以降、サーバはとても安定しています。

本日はメールへの返信に時間を費しました。我々のサポート用電子メールやアドレス、PMボックスには、単純なアカウントの問題から複雑な技術サポートの質問まで、文字通り何千ものリクエストが届いていました。フルタイムのサポート要員がいるにも関わらず、キューにどんどん積まれていく質問の勢いに追い付くため、我々は多くの開発者を質問へ回答するヘルプに回しました。追加のサポート要員(この仕事に志願できるのは、あなたがニュージーランドのオークランド在住の場合のみです)の雇用を検討する間は、膨大なバックログが残ることになります。もし我々にメールしているのなら、あなたのメッセージを読むまでに数日かかるかもしれないので、辛抱してください。

また、本日我々はマイクロトランザクションアイテムの削除に関するポリシーを変更し、オープンベータ開始前に多くのstashタブを購入したクローズドベータサポーターに対し、追加のタブを提供しました。全ての人に可能な限りフェアなものとするため、我々はマイクロトランザクションショップを改良しつづけるつもりです。

本日、ピーク時のオンラインプレイヤー数は56,700人に達しました。私は数日中にこの合計を超えると考えています。Jonathanは多くの興味深い統計値を得、オープンベータについてみんなと共有することを計画しています。週末にそれらについてポストしたいと考えています。また、0.10.0cパッチは数日以内を予定しています。

概して、オープンベータ当日にはウェブサイトへの訪問者数が、2010年にPath of Exileをアナウンスしてから最初の1年全体の数に匹敵するものになりました。Closed Beta最後の2日間で、およそ200,000米ドルのkiwi packが販売され、これは現状でかなり高額になっているサーバと帯域幅のコストのために割り当てられました。私は、クローズドベータの35週で、クラウドファンディングによって計2,500,000米ドルを調達できたと確信していますが、当然ながらその大部分は開発コストに費されました。

もちろん、Kiwi packやクローズドベータキーを販売していない現在のオープンベータでは、売上はもっとずっと分別のあるレベルです。また、(訳注:クローズドベータでこれを購入した)プレイヤーは大量のマイクロトランザクションクレジットを持っているので、クレジットを追加購入する必要が生じるのはこれを消費した後になるでしょう。どのような購入も、この一流のハードコアゲーマー向けアクションRPGを開発する助けとなります。我々は現在も進行中のサポートに大変感謝しており、このWraeclastであなたと多くの冒険を共有するのを楽しみにしています!

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