つい最近オープンベータが開始されたゲームで、Path of Exileというゲームがある。これはいわゆるDiablo系のゲームなのだがかなりよくできているゲームで、Diablo2のようなビルド重視のシステムになっている。そのため、Diablo3で「ぼくのもとめていたぞくへんはこうじゃないんだ…」と感じた人がわらわらと集まってきていたりする。
しかし、当然ながら似ているとは言え別のゲームであり、またシステム的にも似ている部分とまるで違う部分が存在するため、人によってはかなり混乱するかもしれない。
そのような人は一定数いるようで、英語wikiに「Diablo Players Guide to Path of Exile」という身も蓋もないタイトルのページが存在していた(笑)。ところがこれ、読んでみると本ゲームの概略を簡潔に伝える内容になっていたので、テキトーに日本語化してみた。Diablo経験者でなくても、このゲームを始めようという人には参考になる、かもしれない。
お約束:例によって無許可海賊版のため、以下の記述は前触れなしに削除される可能性があります。また、文中に誤りや矛盾があった場合は十中八九訳者の責によるものと思われます。正しい文章は原文を参照してください。
原文はこちら:Diablo Players Guide to Path of Exile
Diablo Players Guide to Path of Exile
Diablo to PoE
このガイドは Phlexonanceによってまとめられたものです。
もしあなたがDiablo3やDiablo2(や、その他アクションRPG)を長くプレイしているのなら、この間に合わせのガイドでもすぐにプレイできるようになることでしょう。
Paymodel
Path of Exileは現在オープンベータで、プレイ無料、マイクロトランザクションによって維持されます。オープンベータのキャラクターとアイテムはリリース後も保持されます。
このゲームは「Free to Play」ゲームです(言い換えると、少額でやりとりするストアは存在しています)。しかし、「Pay2Win」(勝つためには何か買うことが必須のゲームに対する呼称(蔑称))というのは誤解なので心配する必要はありません。開発者によればストアで販売するアイテムは表面的なものにすぎず、「無料のままで完全で充実したゲーム体験ができる」とのことです。開発のGrinding Gearは繰り返しPay2Winには反対だと述べています。
Active Skills
PoEにおけるスキルは固定されたものではありません。クラスに関係なく使うことができます。スキルはアイテムのソケットにはめるジェムという形式になっています。序盤では、ジェムは主にクエスト報酬として得られますが、モンスターやチェストその他破壊可能オブジェクトからのドロップもあります。ジェムにはRed(Str)、Green(Dex)、Blue(Int)の3種類があります。
アタックスキルは武器ダメージに関係します。スペルスキルはそうではありません(Diablo2と同様)。
ジェムをソケットにはめていると、ジェムは戦闘毎に戦闘XPの10%を得て(たとえモンスターとのレベル差が高すぎ/低すぎでキャラクターがXPを得られない場合であっても)、レベルが上がります。ジェムレベルアップにはレベル/特性値制限が存在します。
ジェムのレベル上げは、以下の3つの理由により任意で行うものとなります。
- 新レベルでのマナコストやマナ予約量を支えきれない場合。
- より低レベルの別キャラにそのジェムを渡したい場合。
- スキルジェムを使うのに必要な特性値を装備に頼っており、レベルアップに応じた必要特性値に合わせることができない場合。
あなたは、「どの」クラスであっても(必要レベル、特性値を満たす限りにおいて)「どの」ジェムも利用できます。
現状で80種類を超えるスキルジェムが存在します。またサポートジェム(~50種ほど)というものもあり、リンクしたソケットにはめることでスキルの振る舞いを変えることができます。
例:
- Cleave(剣または斧で前方180度内の敵に近接範囲攻撃)スキルジェムにLife Gain on Hit(命中時Life回復)サポートジェムをリンクさせると、Cleaveスキルによる攻撃が命中するとLifeを回復できるようになります。
- Detonate Dead(死体を爆発させて範囲ダメージ)にSpell Totem(スペルを詠唱するトーテムを召喚)サポートジェムをリンクさせると、Detonate Deadを詠唱するトーテムを召喚するので、プレイヤーは他のことに集中することができます。
- Ice Spear(貫通する氷の槍を投射)にGreater Multiple Projectiles(投射体を4つ追加)とElemental Proliferation(属性による効果を近くの敵にも適用)をリンクさせると、相手を凍らせる複数の氷の槍が発射され、この効果は命中していない近くの敵にも与えられます。
リンクしたソケットの最大数は6ですが、このようなアイテムを見つけるのは困難です。また、大部分のサポートジェムは消費マナを増大させます。
後学のために: パッシブスキルの中には、たとえばBlood Magic(マナの代わりにライフ消費でスキル発動)のように、サポートジェムとしても存在するものがあります。その効果を特定スキルに対してのみ欲しい場合に有効です。
Classes
PoEにおけるクラスはとても流動的です。
クラスによる違いは、その外見、開始時の特性値、パッシブツリーの開始位置(これについては後述します)のみです。
現時点では、
Type | クラス | STR | DEX | INT |
---|---|---|---|---|
INT | Witch | 14 | 14 | 30 |
STR | Marauder | 30 | 14 | 14 |
DEX | Ranger | 14 | 30 | 14 |
STR/INT | Templar | 22 | 14 | 22 |
DEX/INT | Shadow | 14 | 22 | 22 |
STR/DEX | Duelist | 22 | 22 | 14 |
となっています。
とはいえ、最初はどれかに特化したピュアクラスでプレイし、ハイブリッドクラスに手を出すのはいくらか経験を積んでからにすることをお勧めします。新規プレイヤーにとって、ハイブリッドクラスで始めるのはやや手ごわいでしょう。
開始時の(HP、Mana、Evasion Rating)はどのクラスでも(50, 40, 50)です。
Passive Skills
まずこれを見てください: 公式サイトのパッシブスキルツリーページ。
ああ、はいはいわかってます。初めてこれを見るととてつもなく巨大に見えるでしょう。ですが、すぐに慣れます。
Witchクラスの開始位置は北の方、Marauderクラスは南西、Templarはあなたの御想像通りその間です。
論より証拠、この先に読み進める前にMarauderのスキルをこのツリー上で実際に割り振ってみてください。60ポイントでビルドを作ってみましょう。これは現実的な到達点です(111ポイントはそうではありません)。
あなたは、このツリーが似たような効果のパッシブスキルのグループ間を純粋な特性値アップのスキルが繋ぐ、という構成になっていることに気付いたことでしょう。より明確なブーストは大きな円になっており、これはNotable Passivesと呼ばれます。また、スキルツリーの端にはより大きなスキルアイコンがあります。たとえば、Marauderクラスの開始位置から左に進むとResolute Techniqueスキル(全ての物理攻撃が回避不能攻撃になる。通常はDiablo2のように命中率が存在)があります。これはキーストーンで、そのキャラクターのプレイ方法を大きく変えるようデザインされています。
クエストをこなしていくうちに、respecポイントを数ポイント得ることができます。このポイント分、スキルポイントを振り直すことができます。これにより、大きなノードを試してみて、多少のミスを犯すことができます。しかし、スキルポイントの配分は計画的に注意深く行う必要があります。また、Orbs of RegretというアイテムでもRespecポイントを得ることができますが、キャラクターレベルが20より上なら新規キャラを作り直した方が簡単でしょう。完全にポイントを振り直す方法はありません。
ここにMarauder buildの一例を挙げておきます(訳注:古いスキルツリーのものらしく現在閲覧不可能)。
また、以下は実にクールで極端なビルドの例です(訳注:以下、どちらも動画だがかなり古い。buildに関しては公式フォーラムにいろいろ転がっています):
Resource management
PoEには、ポーションで満たすことができ、空になるまでに何度か飲むことのできるFlask(フラスコ)という概念があります。ゲームに登場する全ての薬には対応するフラスコがあり、サイズもいろいろで、フラスコ固有の「添加物」もあります(例: 効果時間中防御力2倍)。フラスコは敵を倒すと徐々に満たされていきます。
(訳注:つまり、ポーションは使い捨てではありません。フラスコを(5個まで)装備して敵を倒すとポーションが貯まっていきます。何度か飲むと空になりますが、敵を倒せば回復していく、というシステムです。がぶ飲みによるごり押しをある程度防ぐよいシステムだと思います。最初これに気付かずに「ポーションがえらく貴重だなこれ…」と思ってました)
また、ライフ/マナ自動再生、命中時ライフ/マナ回復、キル時ライフ/マナ回復、ライフ吸収、マナ吸収といったものも存在します。
ゲーム開始時は少量のマナ自動再生、ライフ自動再生なしです。また、Life leechには上限があります。つまり吸収量が多すぎる場合、HoT(Heal on Time、瞬時ではなく時間経過につれて回復する)のように適用されるのです(これは、フラスコによる回復と基本的には同様です)。
Currency Items
PoEにはゴールドの概念がありません。NPCからアイテムを買うにはいわゆる通貨アイテムと交換します。
白アイテム(ノーマルアイテム)を売ると、スクロールの切れ端をいくつか手に入れることができます(5個でスクロール1本になる)。未鑑定の青アイテム(マジックアイテム)で、Orbs of Transmutation(20個でorb1個。ノーマルアイテムをマジックアイテムに変えることができる)の欠片をいくつか入手できます。鑑定済みマジックアイテムで、Orb of Alteration(マジックアイテムの特性をランダムに変更する)の欠片を得ることができます。
全ての通貨アイテムはドロップから入手できます。
通貨アイテムには、他に以下のものがあります: Orb of Augmentation(接頭辞/接尾辞を1つのみ持つマジックアイテムにもう一つの特性を追加)、Orb of Chance(ノーマルアイテムをランダムでマジック、レア、ユニークに変更)、Chromatic Orb(ソケットの色変更)、Jeweler's Orb(ソケットの個数変更)。もっと多くの通貨アイテムがあり、アイテムのほぼどんなものでもリロールすることができます。
最高の武器はオーブを利用することで生成されることがあります。例: 高品質な白武器を、Blacksmith's Whetstoneを利用してqualityを+20%まで上げ、それからOrb of Alchemyでレア武器にします。ほら!高いDPS武器のできあがりです。
Orb of Alchemyはレアで、Blacksmith's Whestoneも同様です。しかしこれは可能で、Diablo3ほどRNG(Random Number Generator)頼りではありません(訳注: Diablo3を1周半で投げた自分にはこの辺よくわからんです。おそらく程度問題を言っているのだろうけど…)。
Stuns
スタンは他のアクションRPGとは違った扱われ方をします。それは被ダメ側の総ライフ値と与えたダメージ量の比に依存します。
このゲームをプレイすると、あなたの攻撃が敵によって邪魔されることに気付くでしょう。これがスタンの効果になります。デフォルトのスタン持続時間は350msec.です。
詳細はStun(英wiki)を参照してください。
Attributes and Stats
特性値は、パッシブスキルもしくは装備によってしか上昇させられません。レベルアップで上昇することはありません。
特性値10ptごとに:
10 STR = +5 HP、+2% 近接攻撃による物理ダメージ(Iron Gripパッシブスキル所持時は遠隔物理攻撃にも適用) |
10 INT = +5 Mana、+2% Energy Shield |
10 DEX = +20 Accuracy、+2% Evasion |
ディフェンシヴな能力値には以下のものがあります: Armourは物理ダメージを軽減します(Diablo3に似ていますが、物理ダメージのみです)。Evasionは回避に関係します(Diablo2のArmourと似た振る舞いをします)。Elemental Resistanceは上限75%(アイテム+パッシブスキル+クエスト報酬で達成できる最大値)です。
AccuracyはDiablo2同様に、敵のEvasion値と合わせて攻撃の命中率が算出されます。命中率は5%を下回ることはなく、また95%を上回ることもありません(特定パッシブスキルを除く)。
胸部防具と盾には移動ペナルティを持つものがあります(よくあるのは重い防具です)。
二刀流は、攻撃速度+10%、ブロック率15%となります。
ブロックに成功するとダメージは0となります。ブロックダメージ量は存在しません。最大ブロック率は75%です。
スタンさせられると、ブロッキングアニメーションが表示され、そうでなければブロックは「フリー」です(訳注:意味わからんです…)。
スペルはブロックしたり回避することができません。武器からのダメージを受けないスキルはスペルを考慮されます。
多くのアイテムタイプはそれ固有のボーナスを持っています。たとえば、Swordはより高いAccuracyを持ち、Hammerはスタンさせやすい、といったものです。
Instances
Path of Exileの全てのエリアはインスタンス化されています。あるエリアに入ると、新しいインスタンスが生成されます。そのエリアを離れても、しばらくはそのインスタンスが保持されます(メインエリアで15分)。もし15分間そのエリアに入ったプレイヤーがいない場合、インスタンスは閉じられます。その後で同じエリアに入ると、また新しいインスタンスが生成されます。サイドエリアが接続されていないエリア(出口が2つ以下のエリア)はより短いタイマで、8分しか保持されません。
生成されたインスタンスはプライベートなものであり、あなたのパーティにジョインしたプレイヤーしか入ることはできません。しかし、いったんプレイヤーがそのインスタンスに入ると、そのプレイヤーがパーティを離れたとしても当該インスタンスとの関係は維持されます。つまり、ある条件下では非パーティメンバとインスタンスを共有することが可能です。これらの例外は町で、ここは常にパブリックです。また、cut-throat leagueでは全てのインスタンスがパブリックとなります。いつでもどのプレイヤーでもあなたのインスタンスに入ることができる、ということです。
この15分/8分タイマは技術的な要請からの制限です。この時間は通常よりプレイヤー数の多くなる週末などにはさらに短くなることがあります。
エリアに入る際に、Ctrlキーを押しながらクリックすることで強制的にインスタンスを再生成することができます。これは最終的には無効にされるでしょうが、現状はテスト目的で有効になっています。
Game modes and endgame content
現状のオープンベータではでは3章構成で、難易度も3タイプ存在しています。
新規キャラクターを生成すると、どのリーグに参加するかを決定します。これが事実上のゲームタイプとなります。現状は2つのリーグ、defaultとhardcoreのみ存在します。キャラクターは特定イベントの発生時にリーグ間を移動(通常はdefaultリーグへの移動)されることがあります。通常、ラダーレースの終わりやリセット時、キャラクターはdefaultリーグへ移動され、その後もプレイを続けることができます。イベントには賞品があり、普通はゲーム内通貨です。プレイヤーによるリーグもあり得るでしょう。
また、マップアイテムも存在し、高レベルマップにはレアなモンスターが湧きます。PoEでのその他アイテムのようにマップアイテムをカスタマイズすることもでき、より困難でよい報酬が得られるようにすることが可能です。マップアイテムはドロップ品として入手できます。
Hotkeys and GUI tips
Ctrl+クリックでアイテムを売却ウィンドウやstashへ移動 |
Alt+クリックでアイテムをチャットに表示(リンクされたアイテムにマウスオーバーするため、enterを押してオープンチャットウィンドウを開く) |
optionメニューからミニマップ表示を設定できる(透過度も設定可能) |
Shift+Enterもしくは行頭「#」でグローバルチャット |
Ctrl+Enterでwhisper replay |
行頭「%」でパーティチャット |
「@」にキャラクター名を続けるとwhisper |
チャットウィンドウ左上のチェックボックスでグローバルチャットの表示を隠すことができる |
マウスカーソルにアイテムを持った状態で、チャットに/itemlevelと入力するとアイテムレベルを表示する |
チャットで/onlineと入力すると、全体で何人がオンラインか表示される。 |
Ctrlを押しながらエリアを選択すると当該エリアをリセットする。これはサーバ負荷を上げるため控え目に使うこと |
Shiftを押しながらクリックすると移動せずに攻撃できる |
xキーで武器セットを切り替えることができる |
Further Reading
All game mechanics, values and formulae (公式フォーラム内スレッド。さまざまなゲーム内メカニクスや計算式が書かれている)
Vendor Recipes (英語wiki内。NPCに何を売ると何が得られるのか書かれている)
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