2009/08/22

無限航路



発売日に買いそびれ、追加出荷でやっと入手していたのだが、Xbox360入院で時間ができたので集中的にプレイした。本当はMH3と塊魂トリビュートの予定だったのだが…いや、これは本当に面白かった。60時間近くプレイしてとりあえずエンディングを見た。




  • ストーリーはおどろくくらいよくできたSFRPG


    • ちゃんとスペオペ、ちゃんとジュブナイル。


      • なんちゃってかとおもいきや、青年編後半あたりからはかなりSF濃度が高くなる。

      • 御都合主義な面も多々あるのだけど、白けるほどでない。まぁスペオペだし。

      • 終盤、展開が駆け足といってよいほど早くなるのだが、概ね「怒涛の盛り上がり」的な、よい方へ作用しているとおもう。ただし、ラスボスは印象が薄い。ぶっちゃけた話、おれは「こいつは前座」だとばかりおもっていた…倒して「よし、次はラスボスか?」と気合入れたら終わっていた。





  • 戦闘システムの割り切りっぷりが(よくも悪くも)すごい。


    • かなりバッサリ削ってシンプルなデザインにしている。


      • これは叩かれてるんだろうなぁ、とおもってたらやっぱり叩かれていた。でも「なんだかなぁ」という叩きが多かったのでまぁそれはそれ。


        • 結構「難しすぎる」というひとがいるのだけど、そうか?序盤はキツめのバランスになっているが、それにしても即死するほどキツいとは思えない。自分の経験からすると、多くの場合「下手うったから死んだ」のではないかとおもう。


          • 基本「回避機動」を維持していれば一撃死はそうそうない。あとは相手が「回避機動」中かどうかを把握しておけばそれだけで十分。



        • 本当の意味での「連戦」が概ね回避可能(連戦っぽい場合でも、たいていのケースで1戦終わるたびに惑星に戻ることが可能。このゲーム、惑星に戻りさえできればHPなどがフル回復する)なため、そういう意味ではむしろ簡単ですらある。





    • 「システムの練り込みが浅い」という指摘は否定できない。たとえば中盤以降割とオールマイティな戦術があったり。


      • それが嫌ならその戦術を採らない程度の「自由度」はある。


        • ダイダロスアタックごっこ楽しいです。

        • 艦載機封印するだけでかなりマゾ度はあがるはず。





    • シミュレーションRPG的なものを想像していたらがっかりするかもしれないのもその通り。でもね、このストーリーの長さで戦闘システムをこれ以上手間のかかるものにしたらどうなるか、ちょっと考えてみたらいいとおもう。


      • これに限らず、バランス感覚に乏しい叩きが多いようにおもった。つか「RPGの戦闘」としてはぜんぜんOKじゃねぇの?



    • あと、プレイヤーに想像力を要求するのも確か。こちらはプラットフォームの制限があるにしてもちょっと厳しいかも。ま、ウィザードリィにwktkできた世代なら問題ない。



  • カスタマイズ要素が楽しい--カスタマイズつっても、外見がどうこう、ってカスタマイズとはベクトルが真逆だ。そっち方面で期待していたひとには非常に残念な感じだろう。




      • やれることが内装および兵装の交換なので、どれだけ弄っても外見は全く変わらない。


        • 兵装は大きくわけて「命中率は高いけど威力は微妙、強めの敵には軽減されやすいレーザー系」と「命中率は低いけど威力はそれなり、当たればだいたい額面通り通る実弾系」の2種類あって、それぞれに単体攻撃と全体攻撃のものがある。



      • 内装は艦橋から機関室から様々。これらはブロックで表現されており、搭載スペースに合わせ上手く詰め込んでやる。ポリオミノの箱詰めパズルみたいな感じ。


        • 一見何積んでもそんなに変わらないのだが、実はかなり変わってくる。

        • おれは居住性重視にしている。こうすると疲労の溜まり方が冗談みたいに少なくなるので、一度に長距離を移動しても戦闘時のリスクが抑えられる。あとはコマンドタイム増加系か。






  • まぁ、粗を探せばいっぱいあるよ。


    • いろいろと説明不足。


      • ゲーム内ヘルプがあるにはあるのだが、何せ画面が狭いので閲覧が面倒。



    • 艦船購入時の情報が足りなすぎる。


      • 基本的なパラメータも確認できないので、買ってみないとわからないことが多すぎる。wikiとか見る前提でプレイするひとはいいかもしれんけど…



    • グラフィックがしょっぱい。


      • DSだから全く期待はしていないのだけど、それにしても、ねぇ。

      • そもそも、「DSだから」という言い訳の通用しない1枚絵のクオリティにかなりバラツキがある。

      • これはクオリティとは別の話になるが、バイオレントな絵の一部が怖い。楳図かずお的とまでは言わないけど…最近はこういうのが流行りなのだろうか。



    • テキストの漢字かながひどい。なんでこんなところをひらがなに、って単語がやまほどある。

    • ストーリー上、次にどこに行けばよいのかまるでわからなくなることがある。


      • テキストをちゃんと追えばたいていの場合は問題ないのだが、電車で移動中にプレイしていると「目的地に着くのでDS閉じてサスペンド」→「再開時にまるまる忘れてる」なんてことがある。携帯機なのだから、その辺には気をつかってほしかったところ。あらすじを表示してくれ、とは言わない。メモ機能つけてくれりゃそれでいい。






てことで、要は「アクの強い、人を選ぶゲーム」になるのだろう。で、おれ的にはど真ん中だった、と。Xbox360でリリースされた一連の「JRPG」よりはるかに楽しめた。正直発売日買いできなかったことを後悔したが、オンラインゲーではないのであまり関係ないんだよな(笑)。ぜひ続編を出してほしいが、ストーリー的にはほどよく完結しちゃってるので普通に続編というのも微妙か。





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